『風、薫る』“直美”上坂樹里ד文”内田慈に衝撃の関係 「抱きしめてほしかった」が意味深
NHK連続テレビ小説『風、薫る』第16週「新風吹くころ」第80話では、ラストに思わぬ展開が待ち受ける。それは、直美(上坂樹里)が捜し続けていた母親=夕凪が、瑞穂屋の文(内田慈)だったかもしれないという驚きの事実だ。
腹痛で仕事を休むようになった文を看護している直美。長屋に通い始め、近所の人たちとも顔見知りになったある日のこと、直美が名前を呼んでも文の返事がない。家の中に入ると文は眠っており、布団のそばに文がいつも髪を結んでいる紐が落ちている。何気なく手に取った直美は、それが母の形見であるお守りと同じ柄であることに気づき、文の寝顔に目をやる。
その直後の次週予告から、文が直美の母親であることは確定的となるが、それまでの直美と文のやり取りからも2人が親子であることを仄めかすような描写や会話がいくつかある。りん(見上愛)との手紙に「話せば話すほどわからなくなる不思議な人」と綴るほど、徐々に文に惹かれていく直美。“ミルクがゆ”も料理下手な直美にとっては物珍しい、疑いたくなるような工程だ。文がミルクがゆを教わったのは、港で浜風に当たると風邪をひきやすいアメリカ人のマダム。その流れから直美は「子供の頃に横浜に住んでて。捨てられた教会、横浜の山手辺りだったんです」と文へと明かす。
カメラは文の後頭部越しに直美を捉えており、切り替わると異様に瞬きの多い文を映し出している。「フフッ、そうですか」と冷静を保っているように見えるが、一瞬の間があり、以前から気づいていた可能性も大いにあるが、少なからずここで文は直美が自身の娘であることを察したのではないだろうか。
「そういうことはまるで何も話さないか、全部話すか、どちらかに決めないと自分でも分からなくなるものです」という文の助言に、“全部”を選択した直美は、「私、女郎の子らしいんです」と打ち明けると、文は大きく頷く。見方を変えると、直美がそこまで自身のことを知っているのかと文が受け止めているようにも見える。「それにしてはまっすぐに育って」「まっすぐ、ひねくれてる」とは、母としての言葉。ひねくれているところは、母娘でそっくりだ。
これまで明らかになっていた直美の母親の情報を振り返ると、夕凪こと魚住セツ(村上穂乃佳)が言うには、郷里は富士山が見える伊豆の漁師町、そして寛太(藤原季節)による調査からお守りの「浦崎八幡」は熱海の安産祈願で有名な神社だったという。第17週「脈動」の予告では、浦崎八幡と思われる神社を直美と文、寛太で訪れるシーンが確認できる。寛太を演じる藤原季節は自身のSNSにて、「来週は必見です。大切に大切に、直美さんの物語を紡ぎました」と綴っており、予告の内容やすでに公開になっている場面写真からも、直美の週になることが想像できる。
今度は文が直美に“全部”を話す番。ただ、文を演じる内田慈による役作りが光る激痩せした姿、最後の「抱きしめてほしかった」という直美の一言が気にかかる。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春、橋本万葉ほか
写真提供=NHK