『豊臣兄弟!』倉悠貴が挑む新たな“官兵衛”像 菅田将暉と生み出す天才軍士コンビに注目

 NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』第21回では、秀吉(池松壮亮)と小一郎(仲野太賀)が荒木村重(トータス松本)に代わり、播磨攻略の任務に就いた。村重の仲介によって出会ったのが姫路城代・小寺官兵衛尉孝高だ。この若き天才軍師、官兵衛を演じるのは、大河ドラマ初出演となる倉悠貴。もう一人の天才軍師・竹中半兵衛(菅田将暉)を強く意識している様子で、半兵衛への対抗心をも隠しきれないほど野心みなぎる強気な姿勢が印象に残る登場シーンとなった。

 織田と毛利の勢力争いの最前線で小寺家に仕えていた官兵衛。姫路城は赤松氏一門・宇野氏庶家の小寺氏が城主を務めていたが、赤松氏周辺で対立が起こり、姫路城は小寺氏の家臣であった官兵衛が14代城主になっている。

『豊臣兄弟!』写真提供=NHK

 官兵衛は率先して秀吉の配下に入り、「ほんの進物代わり」に姫路城を差し上げますると居城を献上。交渉力と知略を駆使して播磨の国衆を次々と織田方へ引き入れた策について説明した。用意周到、自信満々な官兵衛に秀吉は感心して笑顔を見せるが、半兵衛は渋い顔であくまでも冷静な態度を崩さない。

 半兵衛が「人質をいただきとうござりまする。すべての国衆に人質を出させてくだされ」と提案すると、官兵衛は「まず初めに、このわたくしの嫡男、松寿丸を差し出しまする」と即答。官兵衛と半兵衛、2人の強い視線の間にはバチバチと美しい火花が映るのでは? と思えるほど、個性がぶつかり合う場面となった。

 官兵衛を演じるにあたり、倉悠貴は「天才軍師として名高い黒田官兵衛ですが、若さゆえ野心を持つ彼がどう大成していくのか、この『豊臣兄弟!』でしか観ることができない官兵衛を観られると思います」とコメントしている(※)。

『銀河の一票』©︎カンテレ

 また、倉悠貴は現在放送中のドラマ『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)で主人公茉莉(黒木華)の幼なじみで都知事候補の若手議員・日山流星(松下洸平)の優秀な秘書・藤堂昴役で出演している。『豊臣兄弟!』では腹黒タヌキの徳川家康を演じる松下洸平が二枚舌の政治家役で、その秘書として無表情に完璧な仕事をこなす倉悠貴のコンビも話題だ。状況判断力に優れた現代の敏腕秘書役と鋭い先見性と交渉術で数々の奇策や調略を成功させた歴史に残る天才軍師役。期待せずにはいられない。

 なお、黒田官兵衛を描いた大河ドラマといえば、岡田准一主演『軍師官兵衛』(2014年)がある。6月22日からNetflixで世界配信が決定した人気の高い作品だ。『軍師官兵衛』では秀吉を竹中直人、半兵衛を谷原章介が演じた。

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