『月夜行路』波瑠が夏目漱石作品から導いた真相 『銀河鉄道の夜』と重なる少年たちのSOS

 日本テレビ水曜ドラマ『月夜行路 -答えは名作の中に-』第7話では、ルナ(波瑠)の父(石橋凌)が残したPCのパスワードをめぐる謎が、さらに広がりを見せた。

 今回の手がかりは、夏目漱石『吾輩は猫である』の表紙。そんなルナと涼子(麻生久美子)は、手がかりを求めて、夏目漱石研究の第一人者・吉澤(野間口徹)の自宅を訪ねる。ところが、その道中で2人は、ロープが張られた公園を目にする。数日前に爆破予告があり、砂場から大量のガラス片が見つかったという。パスワードの謎を追っていた2人は、そこで新たな事件にも足を踏み入れることになる。

 吉澤の自宅では、涼子がかつてバドミントンでペアを組んでいたさつき(遠藤久美子)とも再会する。2人はともにオリンピックを目指していたが、夢を叶えたさつきに対し、涼子はその道を途中で離れることになった。だが、2人は挨拶を済ませると、どこか落ち着かない様子で久しぶりの再会を懐かしむ様子はない。

 吉澤宅から『吾輩は猫である』の縮刷版をもらったルナの前に現れたのが、吉澤の息子・龍之介(二井景彪)だ。龍之介はルナが文学を使って謎を解いていると知ると、「この謎は解ける?」と挑発する。中学生がロールパンの入った袋をひったくり、警察の世話になったのはなぜか。唐突にも聞こえるその問いは、後に彼自身が抱える事情と深くつながっていくのだ。

 やがて警察が吉澤宅を訪れ、龍之介に公園の爆破予告の容疑がかけられていることが明かされる。さらに、彼はパンの窃盗、大量のブロック肉やぬいぐるみの購入と投棄など、不可解な行動を繰り返していた。だが、ルナは龍之介の行動に共通点を見つける。ロールパン、大量のブロック肉、10体のぬいぐるみ。どれも柔らかく、中に何かを隠せるものだった。龍之介は意味もなく盗んだり捨てたりしていたのではない。誰かが仕込んだ危険なものを、人に渡る前に取り除こうとしていたのではないか。そこからルナは真相へ近づいていく。

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