“キツネ男子”ブーム? 『スーパーマリオギャラクシー』フォックスに『ズートピア』ニックも
また“メロい”キツネのキャラクターとしては、『ズートピア』シリーズのニック・ワイルドを挙げないわけにはいかないだろう。
ニックはさまざまな動物たちが暮らす都市・ズートピアで、詐欺師をしていた人物。とあるきっかけからウサギの新米警察官ジュディ・ホップスと出会い、捜査に協力することになり、そのまっすぐな正義感に感化されて自分の生き方を見直し始める。
いつも皮肉っぽい口ぶりで、飄々とした態度で世渡りしているが、実はその内面は誰よりも繊細。詐欺をするようになったのも、かつて社会の偏見に深く傷つけられたことが原因だった。ふとした時に心のやわらかいところを覗かせる二面性こそが、ニックの大きな魅力の1つだろう。
またジュディに対して見せる顔も“メロさ”の源泉。軽口を叩いてからかってばかりいるが、本心ではジュディに深い思いやりを抱いており、あえて死語を使って表現するならツンデレ的な要素がある。とくに2025年12月公開の『ズートピア2』では、ニックがジュディに向ける感情の大きさが強調されていた。
2人の関係性ははっきりと定義されておらず、友情なのか恋愛なのかは曖昧なままとなっている。とはいえニックが「俺のこと好きなんだろ?」と、少女マンガの登場人物のようなセリフを口走る場面が数多くあるため、恋に落ちてしまったファンは少なくないはずだ。
そのほかアニメではないものの、最近人気が出たキツネ系キャラクターとして、2025年9月に発売されたゲーム『SILENT HILL f』の狐面の男にも触れておきたい。
同作は『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07がシナリオを手掛けたホラーゲーム。昭和時代のとある田舎町を舞台として、主人公の高校生・深水雛子が突如変貌していく町のなかで生き延びるために戦う姿を描いている。
そこで雛子を導く謎のキャラクターとして登場するのが、狐面の男だ。美しい銀髪に和装という佇まいで、ミステリアスな雰囲気をまとっており、その正体は途中まで謎に包まれている。
どう見てもあやしい人物なのだが、雛子に対する態度はきわめて紳士的。やさしげな口調でその身を気遣い、「怪我をするようなことは私がする」という甘いセリフなどを口にするのだった。
雛子を自分のものにしようとしている節があり、常軌を逸した独占欲を覗かせる場面もあるものの、そうした愛の重さこそが刺さるというファンも多いようだ。危険な魅力をもったキャラクターと言えるだろう。
こうして令和に人気のキツネキャラクターを見てみると、外面のよさが共通しているように見える。スタイリッシュだったり、ワイルドだったりする普段の振る舞いがあるからこそ、その裏で意外な素顔を見せたときにギャップが際立ち、ファンの心を掴むのではないだろうか。つまり“1キャラで二度おいしい”というのが、彼らの最大の強みなのかもしれない。今後、新たなキツネ系男子の新人が現れてくることにも期待していきたい。
■公開情報
映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』
全国公開中
声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、ケヴィン・マイケル・リチャードソン
日本語キャスト:宮野真守、志田有彩、畠中祐、三宅健太、関智一、坂本真綾、山下大輝
脚本:マシュー・フォーゲル
監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本茂(任天堂)
配給:東宝東和
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