『デアデビル:ボーン・アゲイン』S2が相変わらずアツい! ファンを飽きさせない仕掛けとは
相変わらず重くて痛い、計算し尽くされたアクションに痺れる
重厚さが増したヒューマンドラマの合間に描かれるアクションにも、一切の妥協がない。『デアデビル』のアクションは、これまでも生々しくて重い、そして痛みを画面越しに感じるような暴力が特徴的で、殴る蹴るの容赦ない暴力が凄まじい。そしてデアデビル自身も満身創痍になりながら戦うからこそ、戦闘シーンに強い緊張と緊迫感を感じられることができるのだ。MCU史上最も過激とも言われているバイオレンスアクションは、シーズン2でも健在。むしろ、さらにアップデートされ、よりダークで骨の軋むような戦いが序盤からバンバン繰り広げられていく。
デアデビル/マットを演じるチャーリー・コックスは、シーズン2のデアデビルを「“怒り”そのものを体現している」と公式インタビューにて語っていた。もう司法も崩壊し、正義を貫くものはいない。街は分断され、少しでも反逆の意思を感じさせたら市民でさえAVTFに連れて行かれて“行方不明者”になってしまう。そもそも、マットはシーズン1から親友を殺されて怒り続けているのだ。その感情を痛感させる戦闘シーンの数々。とりわけ第3話で “行方不明者”として檻の中に入れられてしまった市民たちを助けに行った際、不当な判決を受けたデュケインを解放し、そのまま2人で共闘するシークエンスは何から何まで凄まじかった。
鉄パイプをデュケインに渡し、それぞれが戦いながら背中を守りあう。デュケインはオリジナルドラマシリーズ『ホークアイ』の主人公ケイト・ビショップの義父であり、富豪であり、NYの権力者としてシーズン1から登場していた。そして何を隠そうコミック版ではあのクリント・バートン(ホークアイ/ジェレミー・レナー)の師匠としても知られるキャラクターのため、「実は強くてすごい」人でもある。そんな彼が “ソーズマン”としての本格アクションを見せてくれるだけでもワクワクするのに、デアデビルと共闘してくれるのだから、「最高」以外のなにものでもない。
荒々しい打撃戦とは対照的に、ソーズマンの洗練されたフェンシングの動きとアクロバティックな剣術も見どころに溢れていて、それら全てが長回しで撮られていること自体がもう、圧巻。やはり『デアデビル』と言えば長回しアクションじゃないと! かなり緻密に計算されているように感じたコレオグラフィーは、まさに唯一無二。そんな2人の共闘あって、デアデビルはデュケインだけでなく、他にも多くの人を解放させることに成功した。
“法”と“暴力”が逆転していくフィスク/キングピンとマット/デアデビル
第3話までを観て思うのは、かつてないほど反転し、皮肉に満ちたフィスクとデアデビルの対比に焦点が当てられているということ。表舞台で堂々とスポットライトを浴び、純白のスーツ(権力の象徴)を纏って法を振りかざすフィスク。一方、メディアから逃れ、文字通り暗闇に溶け込む黒いスーツで非合法の暴力(自警活動)に手を染めるデアデビル。そしてそれぞれの横にいる“最愛の人”……。
シーズン1でフォギー殺しの黒幕だと明かされたフィスクの最愛の妻・バネッサ(アイェレット・ゾラー)は、その殺害に利用したポインデクスターが脱獄したことを知り、常に命が狙われている状態に。そのせいか、少しぼんやりと空虚な表情を度々見せるようになる。一方、前シーズンでマットを助けに戻ってきたカレンは、再び彼と少し良い仲に。しかも、これまでの彼女なら危険を顧みないマットを止めるような立場だったのに、今シーズンでは敵に対して容赦なく、デアデビルと共に戦う相棒として覚醒。
そこに、待望のジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)が合流してくる! 出演が決まった時からすでにファンの中では盛り上がっていた、彼女の登場。さらに前シーズンで殺害されてしまったヘクター・アヤラ(カマル・デ・ロス・レイエス)の姪、アンジェラ(カミラ・ロドリゲス)が“2代目ホワイトタイガー”として早速活躍し始め、今シーズンはかなり女性キャラクターの動きに注目したいところだ。
黒塗りのスーツが激戦の中で擦り切れ、デアデビルの“真の赤”が完全に剥き出しになる時、NYの街で一体何が起こるのか。今後も目が離せない。
■配信情報
『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2
ディズニープラスにて独占配信中
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