「きれいに生きる」ことはできるのか? 『ラムネモンキー』が突きつけた日本社会の“毒”
地上げを指揮してカネを作り、人の権利と命を踏みにじりながら、与党でのしあがった政治家・加賀見からもらったプリンは、汚いカネの象徴だ。みんなで汚いカネを配る人の仲間になり、空気が「ほっこり」することを優先してきた。正しいことを訴えれば、空気を読まないと冷笑され、爪弾きにされ、袋叩きにされて、潰される。まるでマチルダのように。
ユンたちも全員いったんプリンを持ち帰った。人はきれいごとだけじゃ生きていけない。この国の人たちは、そう言い訳しながら、みんなでひたすら「毒」を飲み続け、自分の欲望を追い求め、正しいことに鈍感でいようとし続けた。その結果が今のありさまだ。
真相に近づいた3人は、マチルダが元夫に残していたハガキにたどりつく。そこには「きれいに生きたい」と記されていた。彼らはマチルダがUFOとともに消えていった記憶が、自分たちが見た「最後の空想」だったと思い出し、今からでもできることがあるのではないかと心の炎を燃やす。
「遠い日の記憶は、時に人の心のけがれを落とす。だが、けがれなき心では現実を泳げない。われわれは大人なのだから」
これは第5話でユンの娘・綾(三浦舞香)が読んでいたマンガの言葉。危機に瀕した大人たちが現実を泳ぎきるために必要なのは、今ある現実を認めながらも、白は白、黒は黒と言い続けること、きれいに生きようとすること、そして空想の力なんじゃないだろうか。
最終回、すべての記憶と真相が明らかになる。きっとラムネのようなスカッとした爽快感と心温まる懐かしさとをもたらしてくれるはずだ。
51歳になり人生に行き詰まりを感じる元映画研究部の凸凹3人組が37年ぶりに再会。故郷の人骨発見を機に、中学時代の憧れの顧問教師の謎の失踪事件を追い、再び走り出す。
■放送情報
『ラムネモンキー』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:反町隆史、大森南朋、津田健次郎、木竜麻生、福本莉子、濱尾ノリタカ、大角英夫、青木奏、内田煌音ほか
原作:古沢良太『ラムネモンキー1988』(note刊)
脚本:古沢良太
企画・プロデュース:成河広明
プロデューサー:栗原彩乃、古郡真也
演出:森脇智延
主題歌:Bialystocks『Everyday』
音楽:Bialystocks
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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