『ばけばけ』DAIGOが朝ドラ初出演で漂わせる“適当さ” トキは心身のストレスが重なる

 3月3日放送の『ばけばけ』(NHK総合)第107話では、トキ(髙石あかり)が身体の不調を訴えた。

 『日本滞在記』が売れて、千円を超える印税がヘブン(トミー・バストウ)に入ってきた。ぜいたくをしなければ、家族が5年以上暮らせる金額だ。イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)から、フィリピンで滞在記を書かないかと誘われていたヘブンは、イライザへの手紙で「日本にはもう書くものがない。心はすでにフィリピンに向かっている」としたためた。

 心ここにあらず。学校の存続が決まったものの、ヘブンの関心は“カクノヒト”である作家の仕事にあって、もともと一つの場所に落ち着かない性分であることも手伝って、日本を離れることを考えていた。トキに英語を教える裏には、そんな思いがひそんでいた。

 しかし、ヘブンは自分自身の思いに気づく。なかなか上達しないトキを見て、レッスンを終了すると伝えた。トキに謝って「ワタシ、カンガエルシマス」と言ったのは、フィリピンに行くべきか再考するということだろう。「ワルイ、ワタシココロ」は、家族のことを考えなかった自身を責めるように響いた。

 ヘブンに考えるきっかけを与えたのは、永見(大西信満)の家族の事情や、同僚のロバート(ジョー・トレメイン)との会話で、日本に残る方向に考えが傾いていたかもしれない。その矢先、トキが心身に異変を感じる。

DAIGO、『ばけばけ』町医者・薮井役で朝ドラ初出演 「TB 妻(北川景子)のバーター」

現在放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』にDAIGOが出演する。  朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小…

 最初は家にいるときで、食欲が湧かず、立ちくらみで倒れてしまった。医師の薮井(DAIGO)はただの貧血と診断するが、繰り返される徴候を見ると、何もないわけがないと思ってしまう。ヤブ医者らしい適当さを漂わせたDAIGOは朝ドラ初出演で、北川景子もタエ役として出演しており、夫婦揃っての朝ドラ出演が実現した形だ。

 ロバートが発した「僕も君の立場だったらランを置いていく」の意味するところは、第107話の終盤で明らかになった。ラン(蓮佛美沙子)は、ロバートから話を聞いており、ヘブンが一人でフィリピンへ行くのだと誤解している。英語を教えるのをやめたのも、トキを置いていくからだと考えた。トキの語学力を目の当たりにして、それもやむを得ないと思ったのかもしれない。

 「みんな最後は旦那が1人で出て行く」と語るランは、すっかり観念している様子だ。ランの中で、雇われ外国人の夫が帰国する問題は決着済みのようである。しかし、トキは違う。ランの言葉に困惑して「聞いちょらんのです。なんも」「どげなるんでしょうか」とひたすらうろたえてしまう。

 心身のストレスが重なり、道端でうずくまってしまったトキ。こんなときこそ、夫にそばにいてほしいはず。妻のピンチに、ヘブンはどうする?

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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