人気俳優にオファーが集中? 『国宝』、大河ドラマ、朝ドラにみる芸能界のいま

 最近の俳優を見ているととても仲がよく、仕事においても、その仲のよさがプラスに働いているように感じる。おそらく俳優自身がSNSで自分のことを積極的に発信するようになったことでプライベートを見せることの抵抗が薄まっているのだろう。

 人間関係を発信する活動はどちらかというと芸人やYouTuberが得意とするものだったが、近年は俳優たちも自然におこなうようになっており、出演作の選び方や共演する俳優といった座組を見ると、人間関係と芝居が密接に結びついているように感じる。

『豊臣兄弟!』写真提供=NHK

 例えば、大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合)は戦国時代を舞台にした豊臣秀吉の弟・秀長が主人公の物語で、秀長を仲野太賀、秀吉を池松壮亮が演じている。

 2人は10代からの知り合いで、2023年にディズニープラスで配信された連続ドラマ『季節のない街』でも共演している。そのときは池松壮亮が主演で、仲野太賀が兄貴分的な存在を演じていたが、今回は仲野太賀のほうが気弱な弟で、池松壮亮が野心家の兄となっている。

 仲野太賀は名バイプレイヤーとして活躍し、これまで多くのドラマ、映画に出演してきた。そのため作品を通しての交友関係が広く、竹中半兵衛役で出演予定の菅田将暉を筆頭に、「太賀が座長ならぜひ作品に出たい」という俳優が大勢控えているようだ。

 何より見逃せないのが、織田信長を演じる小栗旬の存在だ。

 小栗は仲野たち若手俳優にとっては尊敬する兄貴分であると同時に、2023年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主演を務めた先輩でもある。

 物語上の役割も圧倒的なカリスマとして登場し、秀吉と秀長にバトンを渡す存在であり、役の上でも年上の俳優としても太賀にとっては一歩先をゆく偉大な先輩ということになる。

 2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)でも、信長を演じた岡田准一と主人公の徳川家康を演じた松本潤がジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)の先輩と後輩の関係であると同時に、岡田は2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演を務めた先輩でもあった。

 おそらく戦国時代を舞台にした大河ドラマは、戦国武将のイメージが共有されているため、役柄の関係を俳優同士の関係に落とし込みやすいのだろう。

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