劇場版『ミルキー☆サブウェイ』の快進撃 “もう一人の主人公”リョーコ視点を描く面白さ
さらに新規カットで描かれるのは、実はリョーコが親身になって受刑者たちのことを心配しており、暴走した列車から救うために警察という組織の内部で奔走していた……という事実だ。
アサミは犯罪者が嫌いだと公言する真面目な性格で、ハガは組織のルールを忠実に守ろうとする人物。元々不良だった過去のあるリョーコのスタンスは、彼らとは対照的と言っていいだろう。彼女は警察官でありながら受刑者たちの気持ちに寄り添い、よりよい生き方に導こうとする。その振る舞いはまるで保護者のようであり、チハルやマキナたちが更生して大人になった後の姿のようにも見える。
こうしてリョーコを“もう1人の主人公”という立ち位置で描いているのが、劇場版の大きな魅力だと思われる。また列車の中で物語が完結していたショートアニメ版と比べると、「この世界はどんなふうに回っているのか」という作品世界の全体像がよりはっきりと浮かび上がっていることも印象的だ。
とはいえ新規カットが多数追加されていても、同作の持ち味であるテンポのよさは一切損なわれていない。ファンが思わずニヤリとするような掛け合いの追加もあり、コメディアニメとしてより完成度が高くなっている。
なお劇場版のパンフレットにて、亀山監督は続編の構想についても言及。カートとマックス、そして彼らが働く「ドーズ&スミス防衛サービス」の話となる可能性を示唆していた。同作のシリーズ化を応援したいファンは、ぜひ劇場まで足を運んでほしい。
参照
※ https://x.com/MGUJapan/status/2020754540124094847
■公開情報
『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』
公開中
キャスト:寺澤百花(チハル役)、永瀬アンナ(マキナ役)、小松未可子(リョーコ役)、金元寿子(アカネ役)、小市眞琴(カナタ役)、内山昂輝(カート役)、山谷祥生(マックス役)、藤原由林(O.T.A.M.役)、小野賢章(アサミ役)、ロバート・ウォーターマン(ハガ役)
原作・監督・脚本・キャラクターデザイン・音響監督・制作:亀山陽平
企画制作:シンエイ動画
製作:タイタン工業
主題歌:キャンディーズ「銀河系まで飛んで行け!」
挿入歌:水無瀬ミナミ(CV.田村ゆかり)「ときめき★メテオストライク」
プロモーション楽曲:MindaRyn「Altair and Vega」
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©亀山陽平/タイタン工業
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