南沙良×出口夏希が語る“青春の擬似体験” 過激な爆破シーンの裏側と意外な映画の好み

 第28回松本清張賞を受賞した波木銅による青春小説を映画化した『万事快調〈オール・グリーンズ〉』。ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美役を南沙良、陸上部のエースで社交的かつ、スクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅役を出口夏希がそれぞれ演じ、W主演を務めている。劇中ではぶつかり合いながらも強い絆で結ばれる2人だが、意外にも「本当に仲良くなったのは撮影後だった」と明かす。過激な爆破シーンの裏側から意外な映画の好みまで、今の勢いを象徴する2人の“現在地”に迫る。

釜山国際映画祭で縮まった2人の距離

ーー本格的な共演は本作が初になるそうですね。実際に共演してみていかがでしたか?

出口夏希(以下、出口):以前同じ作品(フジテレビ『ココア』)でご一緒したことはあったんですけど、当時はシーンが別で、お話しすることもほとんどなくて。

南沙良(以下、南):だから、今回やっと“ちゃんとお会いできた”という感じでした。

ーー撮影中からすぐに意気投合されたんですか?

出口:撮影中はそれぞれのペースでいたので。作品が終わってからのほうがより仲良くなりました(笑)。

南:そうだね。映画祭で釜山に行ったときに、ようやく連絡先を交換して。

出口:そこで打ち上げをしたときに、今まで以上に距離が縮まりました。

南沙良

ーー南さんのラップはすごく堂に入っていて驚きました。普段からラップミュージックを聴かれていたんですか?

南:普段から聴くアーティストさんはいたので、耳馴染みはあったんですけど、練習もしっかりしました。でも実は、ラップよりもスケボーの練習のほうが大変でしたね……(苦笑)。

出口:現場で初めて聴いたとき本当にカッコよくて感動しました! 表情や目の力も凄くて。

ーー出口さんは役作りで何か意識したことはありましたか?

出口:私は現場に入ってから、衣装を着て、みんなとお芝居をする中でその場で感じたことを出していった方が演じやすいので、あまりガチガチには固めませんでした。でも、劇中で『ファイト・クラブ』の真似をするシーンがあったので、そこだけは本物を見てしっかりお勉強しました(笑)。

出口夏希

ーー終盤の爆破シーンや飛び降りるシーンは映像で観てもかなり過激でしたが、撮影も過酷だったのでは?

南:爆破は本当に現場で火を焚いていたので、とにかく熱すぎて……。必死でしたね。飛び降りるシーンも、完成した本編を見たら自分が思っていたよりもずっと高いところから飛んでいるように見えて、ビックリしました(笑)。

ーー出口さんは、序盤からずっと「指を怪我している」設定で、添え木を当てていましたよね。

出口: そうなんです! ずっとテープを巻いて指を固定していたので、慣れないうちは手が痺れてしまって……。あれが地味に一番大変なことだったかもしれません。

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