今村翔吾、『火喰鳥』に“声優”として参加 キャスト陣も「本当に溶け込んでいました」と絶賛
TVアニメ『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』の先行上映会及びトークショーが1月8日に都内で開催された。本作はCBC/TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にて、1月11日より放送開始となる。直木賞作家・今村翔吾のデビュー作にして大ヒット小説『羽州ぼろ鳶組』シリーズ第1作の待望のアニメ化だ。
トークショーには、松永源吾役の梅原裕一郎、鳥越新之助役の梅田修一朗、彦弥役の島﨑信長、加持星十郎役の小野賢章、深雪役の三吉彩花、そして原作者の今村翔吾が登壇。さらに、エンディングテーマを担当する大泉洋の楽曲「陽炎」が初解禁され、サプライズでコメント動画も上映された。
MCの梅田から本作への思いを問われた原作者の今村は、デビュー当時を振り返った。今の出版事情では1冊出して消えてしまう作家も多いため、「この1冊で消えても仕方ないというつもりで全力を投じた作品です」と、並々ならぬ覚悟で執筆に臨んだことを明かした。アニメ化については「1番アニメ化してほしかった作品だけど、難しいかなとも思っていた」とのこと。江戸時代を舞台にしたアニメは珍しく、『水戸黄門』がテレビで放送されなくなって20年近くになることを挙げ、「アニメも含めると時代劇の地上波復帰としてはかなり久々なので、決まって本当に嬉しかったです」と喜びを滲ませた。
続いて、話題は出演が決まった際のエピソードへ。主人公・松永源吾役の梅原は、本作には企画を通すためのパイロット版が存在したことを明かした。「そこから数年経ってテレビアニメになるということで、企画が通ってよかったなという気持ちがあります」「本当に王道のストーリーで、アニメ向きだと感じていました」と笑顔を見せた。
加持星十郎役の小野も同じくパイロット版から参加。「決まったときはすごく嬉しかったですし、いよいよ始まるんだと思っていました」と当時を振り返りつつ、演じるキャラクターの登場が物語の中盤からであることから「別の現場で『もう火喰鳥(のアフレコ収録が)始まってるよ!』と言われて……それが1番の衝撃でした」「まだ皆さんにとっては僕と(島﨑)信長くんは誰やねん状態かなとは思うんですけど、今後の登場に期待していただけたら(笑)」と笑いを誘った。
一方、彦弥役の島﨑と新之助役の梅田はパイロット版には参加しておらず、本編での初参加となった。島﨑はオーディションなしの指名でオファーを受け、作品に興味を持って久しぶりに書店で紙の原作を購入したという。「ちょうど『火喰鳥』のオファーをいただく前ぐらいに、僕の中のお芝居のテーマが時代劇だったんです。将来的にがっつり時代劇のニュアンスを出せる役者になりたいなと思っていた」と打ち明け、そのタイミングでのオファーに「ご縁ってあるんだなと思いました」と運命的な巡り合わせを感じている様子だった。
テレビアニメの声優初挑戦となった三吉は、最初は不安もあったと明かす。現場では、先輩声優たちと同じスタジオで入れ替わり立ち替わりマイクの前に立つスタイルに戸惑ったそうだ。「テストでこっち(のマイクの前に)行ったけど、本番ではどうしよう……ってなって。ずっと胃がキリキリしていました(笑)」と初々しく打ち明けると、梅原がすかさず「全然そんなふうには見えなかったです。堂々たるものでしたよ」と明るくフォローした。
時代劇をアニメ化するにあたり、当時の口調や言葉遣いをどこまで残すかは難しいところだが、本作では現代の視聴者にも親しみやすいよう工夫されている。島﨑は「(本作は)いい塩梅で現代に寄せつつ、江戸の風みたいなものは残しているところがうまくできていると思いました」と手応えを口にした。
また、大ベテランの共演者から「我々がしっかり脇で時代劇のニュアンスを出しているから、のびのびやりな」とアドバイスをもらったエピソードも披露。ちなみに第1話には、今村が声優として出演もしているとのこと。その演技は梅原が「本当に溶け込んでいましたよ」とコメントするほどで、放送時にどこに登場しているか探してみるのも楽しみの一つになりそうだ。