永瀬廉×向井康二の共通点は眼差しの美しさ 『ラストマン』SPでの“今までにない”姿に期待
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)が、年末に再び帰ってくる。
12月28日に放送される、最終話の続編となる完全新作スペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』がには、7名のスペシャルゲストが登場。その中には、人気アイドルグループSnow Manの向井康二の名前も並んでいる。King & Princeの永瀬廉との豪華共演が実現したこともあり、SNSを中心に大きな話題となっている。
永瀬が演じる護道泉は、未来を約束された警察のエリート。その一方で、向井が演じる元ディレクターの栗原幹樹については、公式サイトでは「元ディレクター」という肩書きのみ記されており、その素性はベールに包まれている。
予告映像では、栗原が訝しげな眼差しを浮かべながら携帯を強く握りしめ、誰かに密かに連絡を取る姿が映し出される。その顔色は暗く、重たい雰囲気が立ち込めていた。
12月18日に開催された『映画&完全新作スペシャルドラマ『ラストマン』レッドカーペットセレモニー』の中で、向井は作品の見どころについて「すっぴんで挑んでおります」と語っている。向井が素顔で挑むからこそ、予告映像に映る栗原の表情は険しさを増しており、神妙さも際立っている。その暗く澱んだ眼差しには、まるで誰かへの敵意を秘めているかのようにも映る。一体、栗原は泉たちとはどのような絡みを見せていくのか。
本記事では、『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』を紹介するとともに、共演となる永瀬廉と向井康二の魅力について紹介していく。
本作は、全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、孤高の刑事・護道心太朗(大泉洋)が難事件に挑む、痛快バディドラマ。そして迎える12月28日のスペシャルドラマでは、皆実がテレビ出演のために再び日本を訪れたその瞬間、テレビスタジオが武装テロリストに占拠されてしまう。
人質となったのは、皆実と共に生放送に出演していたキャスター・播摩みさき(松本若菜)、さらには総理大臣・五ノ橋義実(吉田鋼太郎)。テロリストは「身代金10億ドルを用意できなければ東京で爆弾を爆発させる」と脅迫する。そこから、前代未聞のテロ事件が勃発する。
予告編では、「2カ所で爆発が相次いでいるようです、犯人の特定を急いでください」と落ち着いた口調で語る泉の姿が映し出される。正義感に溢れ、難事件にも冷静に対処する泉は、現場で「頼れる存在」として一目置かれている。
泉は、ただ真面目なだけが取り柄ではない。時には、「俺は罪を見逃してまで、上に立とうとは思いません」と勇敢に言い切り、上司の反対を押し切ってでも正義を貫くといった男気にも溢れている。泉は、心惹かれている吾妻(今田美桜)に対しては、時折ツンデレな様子を見せる一面も。普段はクールに装っているからこそ、ふとした瞬間に見える「男気」と「照れ」が観る者の心をドキリとさせる。
最終回では、事件に巻き込まれて腹部を刺された泉を見舞った吾妻が、「(泉に)ご飯を奢るよ」と声をかける。その時、泉は一瞬照れくさそうに笑みを浮かべ、「えっ、今?」と目を丸くして驚く。その反応からは、彼が自分の体以上に吾妻を思っていることが伝わった。
永瀬は、瞳の動きや目線の贈り方、そして何気ない仕草までもが自然体なのも魅力だ。たとえば、ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)では、ナルシストで少し俺様気質な御曹司・天堂昴を好演した。
永瀬廉×山下美月『恋ムズ』が描いた“想いを込めること”の力 昴とまどかの恋は新たな章へ
花倉まどか(山下美月)との未来を選んだ天堂昴(永瀬廉)。2人を待ち受けているのは子供服部門の存続をかけた最後のチャンス。ヒントに…天堂は、ド庶民女子・花倉まどか(山下美月)に対し「恋なんて勝手に始まるもんだろ?」と強気に言い放つが、その視線にはどこか優しさが宿る。天堂がまどかに本音を伝える時、その瞳はとても柔らかい。穏やかな瞳からは、生意気な王子様ではありつつもなお、人間味あふれる魅力が確かに息づいていた。
今回、特別ゲストとして出演が決まった向井康二の出演作として記憶に新しいのが、茉海恵(川栄李奈)と花村薫(波瑠)が禁断の「ニセママ」契約を交わすドラマ『フェイクマミー』(TBS系)だ。そこで向井は、ベンチャー企業「RAINBOWLAB」の代表・茉海恵を支える副社長・黒木竜馬を演じた。
向井康二、『フェイクマミー』副社長役がハマる理由 クールさの裏側にある人間愛の奥行き
波瑠と川栄李奈がW主演を務める金曜ドラマ『フェイクマミー』(TBS系)に出演している向井康二の演技が話題だ。ドラマが放送されるな…最終回では、すべての罪を背負って茉海恵たちを守ろうとする薫に対し、「カッコつけんなよ!」と声を荒げる黒木の姿が映る。その瞳には憂いが宿り、薫を心底案じる思いが滲んでいた。
感情を抑えているはずなのに、ふいに溢れ出てしまう。そのような演技は、意識すればするほど不自然になりがちだ。ところが永瀬も向井も、その瞬間をごく自然に表現してみせるのが上手い。だからこそ、シーン全体の緊迫感が一層際立つのかもしれない。