『TOKYO MER 南海ミッション』はいかにして成立したか 特典映像で知る鈴木亮平らの熱量
劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』のBlu-ray&DVDが12月24日に発売された。
「待っているだけじゃ助けられない命がある」を合言葉に、オペ室を搭載したERカーで事故や災害現場に駆け付け、“死者ゼロ”を目指す喜多見幸太(鈴木亮平)と仲間たちの奮闘を描いた『TOKYO MER~走る緊急救命室~』シリーズ。2021年にTBS日曜劇場枠で放送された連続ドラマに続いて、2023年4月にはスペシャルドラマと劇場版第1作が放送・公開された。
待望の劇場版第2作は大海原が舞台。全国展開が進められるMERは、沖縄・鹿児島の離島地域で誘致活動が活発化し、試験運用が開始された。喜多見と看護師の蔵前夏梅(菜々緒)は、指導スタッフとして南海MERに赴任し、牧志秀実(江口洋介)たち南海MERのメンバーと離島医療に従事する。
穏やかな平和そのものの日常で、ある日突然、災害は襲ってくる。美しい海に囲まれた島が、火砕流が流れ、噴石が降り注ぐ地獄に一変する。助けられるのか? そんな疑念が頭に浮かんだ人は少なくなかっただろう。
今作がどのように成立したかを知る上で、豪華版Blu-ray&DVDは必見だ。特典映像には、スペシャルメイキングとオフィシャルインタビュー集のほか、鈴木亮平、菜々緒、松木彩監督によるオーディオコメンタリーをはじめ、プレミアイベント&完成披露試写会の映像や、沖縄で行われた凱旋イベント、大ヒット御礼舞台挨拶の映像が収録されている。
『南海ミッション』が過去作と違うのは、自然災害を扱っているところだ。これまでは、ビル火災やテロなどの事故・事件が中心で、自然災害は連続ドラマ第6話のスズメバチや、第8話の土砂崩れなど局所的なものにとどまっていた。現地ロケとVFXを駆使して出来上がった映像は、大自然の脅威をダイレクトに伝えている。
スペシャルメイキングでは、1カ月にわたる沖縄での撮影に密着。今回新たにMERメンバーとなった江口は、降灰の中での救出シーンについて「3日ぐらいかけて撮っていた」というエピソードを語った。MERに大きな憧れを抱き、南海MERに入った常盤拓を演じる高杉真宙も、「ここまで体力的にしっかりと医療の現場を体験しているようなものはなかった」と振り返る。また、知花青空役の生見愛瑠は「MERの撮影を通して、体力と免疫がついた」と成長を実感。麻酔科医の武美幸を演じた宮澤エマも「ここまでアクションめいたことを1日目からやるのが南海MER」と驚きの声を上げる。
本家TOYKO MERの成長も見どころのひとつだ。喜多見の留守を守るセカンドドクター弦巻比奈を演じる中条あやみは「成長した姿を見てもらえたら」と意気込む。ME兼機関士の徳丸元一(佐野勇斗)は新たに看護師免許を取得してオペシーンに参加。小手伸也は「このメンバーのチームワークが本当に大好き」と言い、ジェシーも「2年前という感じがしない」と再会を喜ぶ。またフォンチーは、事前に鈴木からチーム宛に送られていた激励のメッセージに触れながら「チーフも大変だと思うんですけど東京を任せてください」と頼もしさを見せていた。