『ひらやすみ』岡山天音×森七菜の対照的な姿捉えたキービジュアル 音楽は富貴晴美が担当
11月3日から放送されるNHK夜ドラ『ひらやすみ』のキービジュアルが公開され、音楽を富貴晴美が担当することが発表された。
本作は、小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて2021年から連載中の真造圭伍の同名漫画を実写化する人間ドラマ。主人公は、定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの(?)将来の不安も一切ない、お気楽な自由人の生田ヒロト。彼は人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。その平屋で山形から美大進学のために上京してきた、18歳の従姉妹・小林なつみと2人暮らしをスタート。何気ない日常の中で、どこか懐かしさを感じる平屋での生活や、おばあちゃん直伝の四季の料理がほんのりと彩りを添えていく。いつしかヒロトの周りには仕事や人間関係、将来への漠然とした不安など、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集うようになっていく。
主人公・ヒロトを岡山天音、ヒロトと同居することになる従姉妹・なつみを森七菜、ヒロトが偶然出会う不動産会社勤務のよもぎを吉岡里帆がそれぞれ演じるほか、吉村界人、光嶌なづな、根岸季衣がキャストに名を連ねている。
NHKプレミアムドラマ『団地のふたり』がギャラクシー賞選奨に輝いた松本佳奈がチーフ演出を務め、アニメ『スキップとローファー』などの米内山陽子が脚本を手がける。
キービジュアルのアートディレクションは大島依提亜、撮影は高橋ヨーコが担当。時代に取り残されたような平屋を前に、やさしく穏やかな表情を浮かべるヒロト(岡山天音)と、不機嫌そうかと思えば全身で躍動するなつみ(森七菜)。対象的な2人の姿が、なにも変わらないヒロトと、いろいろ変わっていくなつみを描く物語を象徴している。
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』『東京サラダボウル』につづき、NHKドラマ3作目のアートディレクションを担当した大島は、「あの素晴らしい漫画が、岡山天音さんと森七菜さんという最強のタッグによって実写ドラマとしてどう息を吹き込まれるのか、原作ファンの一人として、今からとても楽しみです」とコメント。
撮影を担当した高橋は、「俳優のお二人が軽やかにそこに現れて、あたかもそこにずっといたかのように馴染んでいたのが印象的でした。ので自分はただシャッターをおしただけですね、、、それだけでいいものが撮れてしまったように思います。室内のシーンでもセットなのに、馴染んでいて光もいい感じでまた同じようにそこにいてもらって、ただおしたら撮れてしまった。という感じです」と撮影を振り返っている。
また、キービジュアルのアザーカットとして、室内でのヒロトとなつみのソロショットも公開された。
音楽を担当する富貴は、これまで、NHK大河ドラマ『西郷どん』、NHK連続テレビ小説『マッサン』『舞いあがれ!』なども担当。演出の松本佳奈と多くの作品でタッグを組む福島節が音楽プロデューサーを務める。
富貴は「1日の終わりに『ひらやすみ』を見て、皆さんにも同じ気持ちになってもらいたい!ちょいと幸せな音楽を作曲しました!」とコメント。福島は「作曲家富貴晴美さんによるおおらかなメロディを、あえて極力シンプルな音でほがらかに仕立てていただきました。ドラマといっしょに音の世界も楽しんでいただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。
コメント
大島依提亜(キービジュアルアートディレクション)
ポスタービジュアルの撮影準備の過程で、ロケ場所の写真を色々拝見しましたが、原作漫画に登場する“ひらや”が現実のものとして見事に再現されていて嬉しくなりました。この多幸感にあふれた場所でヒロトとなつみの日常を写真に収めて頂くのは、高橋ヨーコさんしかいない!と思いお願いしたところ、最高にピースフルな写真を撮ってくださいました。それにしても、あの素晴らしい漫画が、岡山天音さんと森七菜さんという最強のタッグによって実写ドラマとしてどう息を吹き込まれるのか、原作ファンの一人として、今からとても楽しみです。
高橋ヨーコ(キービジュアル撮影)
撮影の日はたしかすごく暑かった記憶です。俳優のお二人が軽やかにそこに現れて、あたかもそこにずっといたかのように馴染んでいたのが印象的でした。ので自分はただシャッターをおしただけですね、、、それだけでいいものが撮れてしまったように思います。室内のシーンでもセットなのに、馴染んでいて光もいい感じでまた同じようにそこにいてもらって、ただおしたら撮れてしまった。という感じです。いい意味で力の抜けた状況が自然とあったので、こちらも力を抜いて(まいつもそうではあるのだけれども)、ただこの空気感を写せばいいか、、、という感じでした。
富貴晴美(音楽)
「ひらやすみ」の世界はなんて心地よいのでしょう。忙しさを忘れるような世界がここにはあります。気づけば日々のやることに追われている私は、この作品に出会い、クスッと笑って、ほっとして…幸せであたたかい気持ちになりました。1日の終わりに「ひらやすみ」を見て、皆さんにも同じ気持ちになってもらいたい!ちょいと幸せな音楽を作曲しました!
福島節(音楽プロデューサー)
私もすっかりヒロトさんのファンです。そして私自身美大卒なので、なつみちゃんの気持ちがすごく分かります。「ひらやすみ」という作品の中に流れる素敵な空気を、音でどう表現するかを模索する旅でした。作曲家富貴晴美さんによるおおらかなメロディを、あえて極力シンプルな音でほがらかに仕立てていただきました。ドラマといっしょに音の世界も楽しんでいただけたら嬉しいです。
■放送情報
『ひらやすみ』
NHK総合にて、11月3日(月)スタート 毎週月曜から木曜22:45~23:00放送
出演:岡山天音、森七菜、吉岡里帆、吉村界人、光嶌なづな、根岸季衣
原作:真造圭伍
脚本:米内山陽子
音楽:富貴晴美
音楽プロデューサー:福島節
演出:松本佳奈、川和田恵真、髙土浩二
制作統括:坂部康二、熊野律時
プロデューサー:大塚安希
写真提供=NHK