野木亜紀子が“SF”に挑む! 大泉洋とのタッグ作『ちょっとだけエスパー』に期待できる理由
本作で主演を務める大泉についても、佐藤氏は期待感を滲ませた。
「バラエティ番組で活躍されているときには掴みどころのない発言で、いつも私たちを笑顔にしてくれる大泉さんですが、俳優として演技を披露されると胸にグッと迫る表情をされるのが印象的です。大泉さんが所属されている演劇ユニット『TEAM NACS』の安田顕さんもそうですが、役に入り込むとその印象がガラッと変わる。作品に出演されるたびに、その人としての厚みのようなものを見せつけられる演技にハッとさせられます。コミカルにも、シリアスにも、魅せられる。それは野木さんの作品が持つ階層の深さともリンクしますし、相性の良さを感じることができるのではないでしょうか。また、大泉さんとSFといえば、生まれ変わりをテーマにした映画『月の満ち欠け』で主演されていたことを思い出しました。大泉さんの人間味あふれる表情やリアクションが、観る者と非現実的な現象の起こる物語の世界観との架け橋になっていたように思います。簡単には受け入れられない状況を目の前に、変化していく心情表現がとても自然で、大泉さんが演じられるキャラクターと一緒に私たちも腑に落ちていくというか。そんな説得力を持った存在感も大泉さんの力量だと思います」
大泉洋、『室町無頼』は新たな代表作に 演技の振れ幅の中にある“豊かなグラデーション”
これまで数々のエンターテインメント作品で日本中に笑いと感動を提供してきた俳優・大泉洋。現代劇から時代劇まで、そして、コメディ、ミ…最後に、佐藤氏は本作がもたらしてくれるであろう「魔法」について語った。
「『特殊能力を手に入れて世界を救う』なんて聞くと、私たち一般市民としてはそれこそ現実からはとんでもなく遠いSF話だと感じてしまいますが、今回の主人公が手に入れるのは決してすごい能力ではないところがポイント。その能力がなんなのかも気になりますが、ともすれば私たちと変わらない等身大の主人公がちょっとだけ変化することで、何が変わるのか。それを見届ける体験こそが、もしかしたら私たちが手に入れるエスパーな“魔法”かもしれないなと。私たちもエンターテインメント作品に触れることで、観る前の自分とはちょっと変化すると思うんです。これまで気づかなかった視点を得られたり、少しだけ世界について考えたり。そんなちょっとだけの変化が、世界をほんの少し優しくする。そうなってほしいなと思っています。この作品によって私たち一人ひとりがどんなふうにちょっとだけ変化するのか。そして、世界は救われるのか。日常や社会は簡単に変わらないと感じがちな今だからこそ、『そんなことはない』と思わせてくれるはず……なんて考えたりしましたが、野木さんからは『もっと気楽に楽しんで』なんておっしゃられるかもしれませんね(笑)」
ヒットメーカー・野木亜紀子と自然体の演技を得意とする大泉洋のタッグはどのようなSF(少し不思議)を日常の中で描き、体現してくれるのだろうか。そして野木がX(旧Twitter)にて「はじめまして 3 二度目まして 1 それ以上 2」(※)と明かしていたように、今後発表されるキャストにも期待が高まる。
参照
※ https://x.com/nog_ak/status/1957552802252886027
■放送情報
『ちょっとだけエスパー』
テレビ朝日系にて、10月スタート 毎週火曜21:00~21:54放送
出演:大泉洋
脚本:野木亜紀子
監督:村尾嘉昭(TBSスパークル)、山内大典(共同テレビ)
エグゼクティブプロデューサー):三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、山形亮介(テレビ朝日)、和田昂士(角川大映スタジオ)
音楽:髙見優、信澤宣明
制作協力:角川大映スタジオ
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
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