『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、鬼殺隊の「柱」たちが集結し、上弦の鬼と熾烈な戦いを繰り広げるストーリーとなっている。

　なかでも今回目覚ましい活躍を見せていたのが、水柱・冨岡義勇。そこで本稿では義勇の戦闘能力について、あらためて注目してみたい。

※本稿は『鬼滅の刃』無限城編のネタバレを含みます。

　義勇は「水の呼吸」の使い手で、「柱」のなかでは古株のメンバー。自己評価が低く、自分のことを「柱」にふさわしくないとすら考えているものの、客観的に見ればその実力は十分すぎるほどだ。

　たとえば従来から存在した「水の呼吸」の型を使いこなすだけでなく、オリジナルな型である「拾壱ノ型 凪」を自ら編み出していることからも、並外れた戦闘センスがあることが窺えるだろう。

　また「那田蜘蛛山編」では戦いの終盤に駆け付け、炭治郎を限界まで追い詰めた下弦の伍・累を軽々と撃破。「柱稽古編」では風柱・不死川実弥と手合わせを行い、お互いの模擬刀が折れるまで一進一退の攻防を繰り広げた。

　さらに「無限城編」では、さまざまな活躍によってその実力を証明。まず炭治郎とともに無限城に落下すると、華麗なコンビネーションを披露した。炭治郎のわずかな動きから何の技を出すか把握し、それに合わせるように自分も技を出すことで同士討ちを防ぐという芸当で、炭治郎は思わず「義勇さんが凄い……」「この人やばい」と驚嘆していた。

　そして猗窩座との戦闘では、致命傷を受けそうになる炭治郎を守りつつ、ほとんど互角と言えるほどの戦いを繰り広げていく。劇場版ではかなりの長時間にわたって1対1で張り合っており、その実力の高さが浮き彫りになっている。