内山昂輝דゲーマーキャラ”はなぜ魅力的なのか? 『怪獣8号』鳴海弦は一つの到達点に

 内山はこれまで、『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔や『ハイキュー!!』の月島蛍、『呪術廻戦』の狗巻棘など、冷静かつ知的、あるいは寡黙な青年役を数多く演じてきた。そうした役柄の印象が強いこともあり、アニメファンの中には「クール系のキャラといえば内山昂輝」と思い浮かべる人も少なくないだろう。

 ゲームを邪魔されてわめくテンションの高い芝居やコミカルな動きを交えた鳴海弦は、近年の出演作の中ではやや珍しいタイプといえる。さらに鳴海は戦闘シーンにおけるギャップも凄まじく、ときに司令塔としての声の鋭さも際立つ。そうした振れ幅のあるキャラクターを、改めて内山昂輝の声で楽しめること自体が、ファンにとってはひとつの贅沢だろう。

 ちなみに現在放送中の『薫る花は凛と咲く』では、もはや十八番ともいえるクールな男子高校生・夏沢朔を演じている内山。鳴海とは芝居の方向性がまったく異なるだけに、この2役を同時期に楽しめることは、内山昂輝という声優の演技の幅を改めて実感できる、貴重な機会といえるだろう。

アニメ『怪獣8号』第2期メインPV【新たな脅威】篇|7月19日より毎週土曜23:00~放送・配信開始

 そして今後描かれていくであろう、日比野カフカや四ノ宮キコルたちとの関係性にも注目したい。圧倒的な実力を誇る一方で、最強ゆえにズレた部分も持ち合わせる鳴海。第1話では、カフカの第一部隊編成が発表された際、「8号は兵器化して、僕が使うのが最も効果的だ」とあっさり言い放ち、カフカがギクリとする場面も描かれた。まったく異なる立場や考え方を持つ者同士がぶつかり合い、やがて少しずつ歩み寄っていく。その過程にも、アニメ『怪獣8号』ならではの熱さとドラマがきっと詰まっているはずだ。

 物語はまだ序盤。カフカがどんな未来を選ぶのか、そして“最強のゲーマー”鳴海弦がその中で何を見出していくのか。原作の名言の数々を内山昂輝の声で聞けると思うと、毎週の放送がこれまで以上に待ち遠しい。ギャグもシリアスも自在に操る、その“圧倒的な実力”にただただひれ伏すしかない。

■放送情報
アニメ『怪獣8号』第2期
テレ東系にて、毎週土曜23:00~放送
各種配信プラットフォームにて、放送終了後23:30〜順次配信開始
キャスト:福西勝也(日比野カフカ/怪獣8号)、瀬戸麻沙美(亜白ミナ)、加藤渉(市川レノ)、ファイルーズあい(四ノ宮キコル)、河西健吾(保科宗四郎)、新祐樹(古橋伊春)、河本啓佑(出雲ハルイチ)、武内駿輔(神楽木葵)、千本木彩花(小此木このみ)、内山昂輝(鳴海弦)、安元洋貴(長谷川エイジ)、花澤香菜(東雲りん)、玄田哲章(四ノ宮功)、三石琴乃(四ノ宮ヒカリ)、三宅健太(怪獣10号)、吉野裕行(怪獣9号)
原作:松本直也(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:宮繁之
シリーズ構成・脚本:木戸雄一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:西尾鉄也
怪獣デザイン:前田真宏
美術監督:木村真二
色彩設計:広瀬いづみ
3D監督:新垣隼
撮影監督:荒井栄児
編集:肥田文
音響監督:郷文裕貴
音楽:坂東祐大
怪獣デザイン&ワークス:スタジオカラー
アニメーション制作:Production I.G
オープニングテーマ:AURORA「You Can’t Run From Yourself」
エンディングテーマ:OneRepublic「Beautiful Colors」
©防衛隊第3部隊 ©松本直也/集英社
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