奥平大兼、『いつか、無重力の宙で』出演 「目標に向かって走り続けられる人間でありたい」
木竜麻生と森田望智が共演するNHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』に奥平大兼が出演することが発表された。
本作は、NHKの特集ドラマ『高速を降りたら』にてデビューを果たし、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ・日本テレビ系)などの武田雄樹が脚本を務める“2度目”の青春ドラマ。ごくごく普通の30代女性たちが、いつの間にかそっと手放した“夢”を、仲間と共に拾い直す模様を描く。
主人公・望月飛鳥を木竜麻生、日比野ひかりを森田望智、2人の同級生を片山友希と伊藤万理華が演じるほか、柄本佑が“天の声”として語りを担当する。
奥平が演じるのは、宇宙工学の研究室に所属している大学生・金澤彗。成績はずば抜けて優秀だが、他人とコミュニケーションを取るのは苦手。そのため研究室では、ややなじめずにいるが、本人は特に気にしていない。なんなら、人と関わることは「時間の無駄」だと思っている節がある。そんな孤独を好む彗だが、バイト先に頻繁にやってくる飛鳥(木竜麻生)たちが、素人ながら人工衛星を打ち上げようとしている無謀さにあきれ、ついつい口を出してしまう。
奥平は本作のキャラクターたちについて、「人工衛星を打ち上げて地球の写真を撮るという目標に対して進んでいく姿が青春そのもので、いつになっても何かに向かって走っていく姿はすてきなんだなと思いました」とコメント。演じる上では、「4人を支えつつ、自分の目標に向かって走り続けられる人間でありたいと思いました」と意識したことを明かした。
プロデューサーの南野彩子は奥平について、「作家の武田さんは奥平さんについて『繊細な表情や話し方から生の感情があふれ出すようなお芝居がとてもすてきな方なので、静かに宇宙への熱を胸に秘めた金澤彗という青年は奥平さん以外考えられない』と話しており、彗というキャラクターが生まれた当初から奥平さんをイメージして物語を書かれていました」と起用理由を明かした。
コメント
奥平大兼(金澤彗役)
最初に台本を頂いた時、この作品に登場する人物や空気感がすごくいいなと思い、特に飛鳥・ひかり・周・晴子という4人の女性が、人工衛星を打ち上げて地球の写真を撮るという目標に対して進んでいく姿が青春そのもので、いつになっても何かに向かって走っていく姿はすてきなんだなと思いました。
そして僕は金澤彗としてその4人を支えつつ、自分の目標に向かって走り続けられる人間でありたいと思いました。
是非その姿を楽しんでいただけたらうれしいです。
南野彩子(プロデューサー)
30代の女性たちが、ただ「宇宙が好き」という気持ちだけで人工衛星を作ろうと奮闘する姿は、“夢がある”、一方で“無謀である”とも言えると思います。彗(けい)は、そんな彼女たちの無謀さや甘さを、ドキッとするような本質を突いた言葉で指摘するため、一見「冷たい人」というイメージを持たれる人物です。でもその言葉は、彼女たちと同じく「宇宙が好き」という想いがあるからこそ。本気で宇宙を目指すから、自分にも他人にも厳しくあり続ける。奥平さんは、そんな彗の内にある【熱】を大切に演じてくださっています。作家の武田さんは奥平さんについて「繊細な表情や話し方から生の感情があふれ出すようなお芝居がとてもすてきな方なので、静かに宇宙への熱を胸に秘めた金澤彗という青年は奥平さん以外考えられない」と話しており、彗というキャラクターが生まれた当初から奥平さんをイメージして物語を書かれていました。今回、飛鳥たちの宇宙への挑戦とともに、彼がどのような夢を描いて奮闘するのか、ぜひ放送を楽しみにお待ちいただければ幸いです。
■放送情報
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』(全32話)
NHK総合にて、9月8日(月)スタート 毎週月曜から木曜22:45~23:00放送
出演:木竜麻生、森田望智、片山友希、伊藤万理華ほか
天の声(語り):柄本佑
脚本:武田雄樹
制作統括:福岡利武
プロデューサー:南野彩子
演出:佐藤玲衣、盆子原誠、押田友太
写真提供=NHK