雨宮天、『よふかしのうた』とナズナへの思い 「すごく自分の演技の幅を広げてもらった」
フジテレビ「ノイタミナ」ほかにて毎週木曜23時30分より放送中のTVアニメ『よふかしのうた Season2』。吸血鬼と夜ふかしをめぐる、ちょっとビターでエモーショナルな青春ストーリーが再び幕を開けた。
雨宮天が演じるのは、人間の少年・コウと出会い、夜の街を遊び場にする吸血鬼の少女・ナズナ。前作に引き続き登場するナズナだが、Season2ではその内面や過去にも深く踏み込んだ展開が待ち受けるという。約3年ぶりの収録となった今作への思いや、演技の変化、作品への愛について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
雨宮天とナズナの共通点
—— 久しぶりに『よふかしのうた』の収録が始まったときの心境はいかがでしたか?
雨宮天(以下、雨宮):まさかほぼ3年ぶりになるとは思っていなくて……。またナズナを演じるということで緊張感はありました。Season2はSeason1よりもキャラクターたちの内面がすごく掘り下げられていて、新キャラクターも含めてシリアスな展開が多いです。ただその分、ギャグシーンはものすごいギャグになっていて(笑)。ギャグシーンはよりオーバーに演じるようになりましたし、ナズナのシリアスなシーンでは今まで私が演じたことがないような表情になったと思います。ナズナってSeason1では感情をわかりやすく大きく出していたと思うんですが、Season2ではもう少し繊細な感情の機微みたいなものを演じる機会が多くて。ここはSeason1と大きく変化したところかなと思っています。
—— コウとの距離感には何か変化はありましたか?
雨宮:何か意識的にすごく変えたところがあるわけではないんですが……。ただ、2人の精神的な距離がすごく近づいた感じはあるというか、お互いがお互いを、よりかけがえのない存在として認識している感じは増したと思うので、その“阿吽の呼吸感”が垣間見える部分は増えたかなと。ちょっと頑張って自分から恋バナを仕掛けていくようなシーンも増えてきました。まぁ結局照れちゃうんですけど(笑)、そういうナズナのかわいさはかなり意識していたかなと思います。
—— ナズナはコウに対して大人っぽいからかいをするくせに、ガチの恋バナになると照れてしまうのがかわいいですよね。
雨宮:でもナズナのあの感じはめちゃくちゃわかるので(笑)、小学生レベルの下ネタはパっと言えちゃうけど、恋バナになると「それはちょっとこっぱずかしいんだよな……!」みたいなのって私もすごい共感できます。だからそこに関しては演じていて難しさとかもあまりなくて。結構性格が似ているところも多いと感じるので、気持ちの流れなどは無理なく演じさせてもらっていました。私もすごい照れ屋なので、言いたいけど照れちゃってうまく言葉が出ない感じとかはすごくわかります。
雨宮天の“よふかし”体験
——改めて「よふかし」をして遊んでいるという本作の設定について、実体験に即してどう思いますか?
雨宮: 私はあまり夜更かしをしないんですよね。睡眠不足が如実に声に影響するので……。どんなに忙しくても基本的に夜更かしはしないんですが、でも音楽活動をしていて作詞・作曲の締め切りに間に合わないような、どうしようもないときはもうずっと起きて作業して……。そんなときのカップ焼きそばの美味さは最高ですね。
一同: (笑)。
雨宮: ずっと作業しているとお腹も空くしストレスも溜まるので「こんなにストレス溜まってお腹空いてる状態で寝るのめちゃくちゃ嫌だな……」と思って、それで24時半とか1時くらいにカップ焼きそばか、あとタイのトムヤムクンヌードルっていうめちゃくちゃ辛くて酸っぱい料理があって、このどちらかを食べたときのあの気持ちよさったらないですよね。
——辛いものは喉に影響したりしないんですか?
雨宮: 私は大丈夫です。あとお酒もそんなに影響を受けないタイプなので。
—— そこもナズナっぽい一面ですね。
雨宮:実はビールは飲めないんですけど(笑)、日本酒かワインは手っ取り早く酔っ払ってハッピーになれるので好きです(笑)。