『28年後...』日本版本予告公開 ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドが語る特別映像も

 6月20日に日米同時公開される映画『28年後...』の日本版予告と日本版ポスター、そして監督を務めたダニー・ボイルと脚本を手がけたアレックス・ガーランドが作品について語った特別映像が公開された。

 本作は、人間の脳を破壊し、凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残ったわずかな人間たちが感染者と死闘を繰り広げるサバイバルホラー『28日後...』(2002年)と、その続編となる『28週後...』(2007年)の『28』シリーズ第3弾。恐怖の感染拡大から28年後の新たな物語が描かれる。

 始まりは、10,288日前。人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、未曾有のパンデミックにより、文明は崩壊。“感染者”は人間性をなくし、人間ではないものに変わり果てた28年後の恐ろしい世界で、感染を逃れたわずかな“人間たち”の命がけのサバイバルが幕をあける。

映画『28年後...』日本版予告

 公開された日本版本予告では、イギリスの作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングが書いた詩「ブーツ」の朗読が呪文のように鳴り響く中、28年後の世界で生きるわずかな“人間たち”の鬼気迫るサバイバルが繰り広げられている。

 日本版ポスターには、「人間が、人間ではなくなる」というキャッチコピーとともに、暗い赤色で無数のガイコツが描かれている。

映画『28年後...』特別映像

 あわせて公開された特別映像では、ボイル監督と脚本家のガーランドが、人類が世界的パンデミックを経験した今、本作で描かれる“28年後の世界”が絵空事ではないことを警告する。ガーランドは本作の制作を振り返り、「まず話し合ったのは、“28年後”の意味だ。もしイギリスで感染が続いていたら世界はどう対応するだろうか? イギリスは隔離され見捨てられるか? 彼ら(凶暴化した感染者)が28年も生き延びたら国はどうなるだろうか?」と“現実に起こり得るパンデミックの恐怖”を描いたことを明かす。

 ボイル監督は「『28年後...』では、壊滅した国のその後を描いた」と語っており、「生き残りの島は潮の満ち引きで外界から守られているが、電気や燃料の供給が途絶え、さまざまな道具が使用不可に。遠く離れた本土は希望と恐怖の場所になった」と、リアリティを追求した世界観を解説した。

 そんな恐ろしい28年後の世界を舞台に“人間たち”の命がけのサバイバルを描く本作について、ボイル監督は、「人々を震え上がらせる映像にした。以前よりも刺激的な映像が求められていると感じる。目指したのは息苦しくなる強烈さだ」とパワーアップした恐怖と緊張感を体験できることをアピールしている。そして「これは新たな始まりだ」と、その恐ろしさを全世界に“警告”した。

 また、ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)とその息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)が、感染者の潜む危険な森の中を弓矢を構えて恐る恐る進む姿や、感染を逃れて生きるケルソン博士(レイフ・ファインズ)と行動するスパイクの母親アイラ(ジョディ・カマー)が、呆然と立ちすくむ様子を捉えた新場面写真も公開された。

■公開情報
『28年後...』
6月20日(金)全国公開
出演:ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン、ジャック・オコンネル、アルフィー・ウィリアムズ、レイフ・ファインズ
監督・プロデューサー:ダニー・ボイル
脚本・プロデューサー:アレックス・ガーランド
エグゼクティブ・プロデューサー:キリアン・マーフィー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://www.28years-later.jp/

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