二宮和也、『あんぱん』出演の喜びを語る 松嶋菜々子の妻役には「この人生はもう勝ちです」

 NHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演している二宮和也のインタビューコメントが公開された。

 朝ドラ第112作目となる本作は、『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルとした勇気の物語。実在の人物である2人をモデルとするが、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描かれる。脚本は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』、NHK大河ドラマ『西郷どん』などを手がけた中園ミホが担当する。

 二宮が演じるのは、亡くなってしまった柳井嵩(北村匠海)の父・清。文学や絵に造詣が深い。出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死してしまう。清はすでに他界しているところから物語は始まる。

 二宮は本作が朝ドラ初出演。「朝ドラには呼ばれることはないんだろうなと思っていたので、びっくりしました」とその驚きを明かす。

「発表されてからはどこに行っても『おめでとう』と言っていただき、主役かと思うほどの祝福を受けました(笑)。僕がオファーを受けたときは、まだ嵩役が発表されていなかったので、あとから北村くんだと知ったんですよ。ドラマで同じ作品に出るのは初めてですが、バラエティー番組でお会いしたときは、クールな印象で、すごく器用な方だと感じていて。割と性質としては同じ属性にいる人間なのかなと感じていたので、親子というのはしっくりくるものがありましたね。そして、妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね、みんなに自慢します(笑)」

 清を演じるにあたっては、「やさしさとあたたかさを嵩の心に残せるようにしたい」と意識した点を明かし、「生前もきっと、嵩のやりたいことに対して選択肢を与えながらも強制はしないような、当時にしては柔和なお父さんだったんじゃないかなと。ただ、嵩が小さいころに亡くなっていて、思い出にも限りがあるので、嵩にはなるべく思い出してほしいですね(笑)。人間というのはやっぱり苦しいときに楽しい記憶を思い出すもので、本来ならば嵩にとっては思い出さない方が豊かな人生なんだと思いますが……。僕、二宮個人としては、いっぱい思い出してほしいです(笑)」とユーモアを交えながらコメント。

 本作の見どころについては、「物語はもちろん、キャストの方々がすごく豪華ですよね。それぞれのキャラクターが濃いので、まさに実写版“アンパンマン”のような感じで、ワクワクします。出演者ではありますが、僕も視聴者の皆さんと一緒に放送を楽しみにしています!」とメッセージを寄せた。

■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、志田彩良、二宮和也、瀧内公美、山寺宏一、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、阿部サダヲ、妻夫木聡、松嶋菜々子
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK

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