5月2日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開される中尾有伽と研ナオコのW主演映画『うぉっしゅ』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

　本作は、認知症の祖母と突然その介護をすることになったソープ嬢の交流と葛藤、そして結びつきをコミカルに描き出すヒューマンドラマ。永六輔の孫であり、自身も俳優経験を持つ岡﨑育之介が企画・脚本・監督を務めた。

　W主演の一人、ソープ嬢・そして孫の加那を演じるのは、映画『窓辺にて』やドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』（カンテレ・フジテレビ系）などの中尾。そして認知症の祖母・紀江役を、9年ぶりの映画主演となる研が演じた。さらに、ニューヨークの嶋佐和也、中川ゆかり、髙木直子、磯西真喜、西堀文、赤間麻里子らがキャストに名を連ねた。

　公開された予告編では、ソープ店で働く主人公・加那（中尾有伽）と祖母・紀江（研ナオコ）の交流が描かれている。ある日、母から1週間だけ祖母の面倒を見て欲しいとお願いされる加那（中尾有伽）。困惑しながらも、8年ぶりに紀江おばあちゃんと再会する。おばあちゃんの再会の挨拶は、“はじめまして”だった……。さらに、仕事のことを家族に隠していた加那は、ソープ嬢ということを秘密に、昼間はおばあちゃんを洗い、夜はお客さんを洗う＝“人を洗う”Wワークをすることに。認知症が進み、孫のことも思い出せないおばあちゃん。介護なんてやったことのない加那は、おばあちゃんとどう接していいのか分からない。どんなに頑張っても、会うたびに“はじめまして”の挨拶を繰り返すおばあちゃんに虚しさを覚える加那だったが、知人から「おばあちゃんが忘れたんじゃない。忘れられてしまっていたから、忘れてしまったんですよ」と言われたことが、これまでの考え方を思い直すきっかけとなる。どんなにおばあちゃんが忘れても、私が覚えておけばいいんだと気が付いた加那。そんな加那と紀江おばあちゃんのファンキーで痛快な暮らしが何かを変えることになる。

　予告編のラストには、研の旧友である梅沢富美男から「僕の知らなかった女優『研ナオコ』を見つけてしまったよ。優しくて切ないくらい愛おしい映画でした」とコメントが挿入されている。

　ポスタービジュアルには、加那と祖母・紀江が満面の笑みを見せる姿がポップに描かれている。また、登場人物たちの姿を切り取った場面写真も公開された。

　さらに、ソープ店の同僚を演じた中川と西堀、ソープ店のボーイを演じたニューヨークの嶋佐からはコメントが到着した。 

コメント

中川ゆかり（ソープ店同僚・すみれ役）

ロングラインチームの加那（中尾さん）、久美（西堀さん）との撮影はいつも和やかで、あの二人だから気を許せたんだろうなとすみれの気持ちを実感しながらの撮影でした。性や介護は、生身の人間同士の関係性が濃縮された時間で、逃げられないし大変だし疲れるものではないかと思います。そんな差し迫った生の真っただ中で生きる彼らの日々にも朗らかさや純粋さを見出す岡﨑監督。その大らかな視線をぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

西堀文（ソープ店同僚・久美役）

「文らしくそのまま居ればいい。」と監督はよく言ってくださいます。
常にその人の良い所を伸ばそうとしてくれる岡﨑監督。人との間に上下をつけず誰の話にも耳を傾けて平等に優しさを配れるそんな方です。今作はそんな岡﨑監督の優しい考え方が溢れ出ていて、見終わった後にふわっと包まれるような感覚になれると思います。今作が色々な方に届き記憶に残り続ける作品になるように祈ります。

嶋佐和也（ニューヨーク）（ソープ店ボーイ・柿谷役）

これまでドラマや映画に一瞬だけ何度か出させていただいた事があるのですが、今回1番いい演技が出来たと思っています。今回も割と短めの出演だったので割と短めの演技となりますが是非ご覧いただきたいと思います。今思い返しても、自分自身、自然な演技が出来たと思っています。そして間違いなく他の演者さんもいい演技をしているかと思います。

■公開情報
『うぉっしゅ』
5月2日（金）新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
出演：中尾有伽、研ナオコ、中川ゆかり、重松文、嶋佐和也（ニューヨーク）、髙木直子、赤間麻里子、磯西真喜
監督・脚本・企画：岡﨑育之介
共同プロデューサー：神原健太朗、ムラタマリエ
ラインプロデューサー：赤間俊秀
音楽：永太一郎
制作プロダクション：役式
配給：NAKACHIKA PICTURES
©役式
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