“最悪”の連鎖に巻き込まれる父と娘 『プロジェクト・サイレンス』日本版予告公開

 2025年2月28日に全国公開される映画『プロジェクト・サイレンス』の日本版予告とポスタービジュアルが公開された。

 第76回カンヌ国際映画祭のミッドナイトスクリーニング部門に正式出品された本作は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『パラサイト 半地下の家族』の制作陣が手がけたパニックスリラー。『グッバイ・シングル』などのキム・テゴンが監督を務めた。

 主演を務めたのは『パラサイト 半地下の家族』に出演したイ・ソンギュン。そのほか、『神と共に』のチュ・ジフン、『声/姿なき犯罪者』のキム・ヒウォンらが共演に名を連ねた。

 360°海に囲まれた空港大橋。国家安保室の行政官ジョンウォン(イ・ソンギュン)は、留学に旅立つ娘を空港へ送る途中、濃霧の橋上で激しい玉突き事故に巻き込まれてしまう。タンカーの横転で有毒ガスが蔓延し、電波の喪失で通信障害が発生、さらには救助のヘリコプターさえ墜落してしまった。爆発で崩壊の危機にさらされた橋の上に取り残された生存者は116人。さらに、全方位逃げ場のない絶望的状況の中、移送中の軍事実験体“エコー”の脱走が判明する。一寸先も見えぬ霧闇の中、生存者全員が、いまや制御不能となった“エコー”の標的となっていた。地獄絵図と化した橋で、“最悪”の連鎖が人々を襲う。ジョンウォンたちは、愛する人を守り抜き、この橋を生きて脱出できるのか。そして、国家の機密計画「プロジェクト・サイレンス」とは。

映画『プロジェクト・サイレンス』予告編

 公開された日本版予告編は、国家安保室の行政官ジョンウォンが、留学に旅立つ娘を空港へ送り届けようと車を走らせるシーンから始まる。霧で視界不良の中、猛スピードで抜き去っていく命知らずのスポーツカーに気を取られていると、突如タイヤが目前に。ジョンウォンたちは瞬く間に多重事故に巻き込まれてしまう。タンクローリーも避け切れずに横転し、救助のヘリコプターさえ墜落。レッカー車の運転手チョバク(チュ・ジフン)も頭を抱え、いつもの日常だったはずが、一変してしまう。「生存者116人全員孤立」の文字通り、橋に取り残された人々は、通信障害により何が起こったのか把握することも救助を要請することもできない状況に。まさに「脱出率0%」の最中、さらなる脅威が視界も遮られた濃霧の中から生存者に襲い来る。なんと“それ”は国家機密計画「プロジェクト・サイレンス」と呼ばれる軍事実験体だった「戦わなければ皆殺し」の極限状態で、果たしてジョンウォンたちは愛するものを守り抜けるのか。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、ジョンウォンと娘のギョンミン(キム・スアン)、チョバクと愛犬のジュディ、そして「プロジェクト・サイレンス」のカギを握るヤン博士(キム・ヒウォン)をはじめ、橋の上に取り残された人々が写し出されている。

 さらに、ジョンウォンとギョンミンの姿を捉えた場面写真も公開。何かに怯えるような表情で身を寄せる2人だが、妻を亡くしたあとのふたりきりの生活では、意思疎通がうまくいかず良好的とは言えない関係だった。そんな2人が絶体絶命の状況下で、どのように手を取り合うのだろうか。

■公開情報
『プロジェクト・サイレンス』
2025年2月28日(金)新宿バルト9ほか全国公開
出演:イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン
監督・脚本: キム・テゴン 
共同脚本:パク・ジュソク、キム・ヨンファ
撮影:ホン・ギョンピョ
配給:ハピネットファントム・スタジオ、ショウゲート
2024年/韓国/96分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子/英題:Project Silence/G
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