井芹仁菜（『ガールズバンドクライ』）

　今年のオリジナル作品でも有数の話題作だけにみなさんご存知でしょうが、『ガールズバンドクライ』の仁菜は鮮烈でした。主人公として物語を牽引しつつ、狂犬のごとく周囲に噛みつき、中指（と小指）を立てまくる……そんな彼女の一挙手一投足には毎週ワクワクハラハラさせられたもの。またその振れ幅の大きい表情や仕草を、こだわり抜かれた3DCGモデルによって見事に表現したという点でも印象的です。

神宮寺那織（『恋は双子で割り切れない』）

　希少性、というか「こんなキャラほかにいないだろ！」という点では神宮寺那織がずば抜けていました。彼女は主人公と三角関係を展開する双子姉妹の妹ですが、サブカル好き女子ということでそれっぽいセリフが怒涛のごとく飛び出します。

　例えば主人公と映画デートに向かう一幕だけでも「タイムトラベルものって結局『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が最＆高でしょ」「『コインロッカー・ベイビーズ』はマジでバイブル」「スター・デストロイヤーぶつけるぞ」「このクソトレッキーが」などなど……視聴者の共感性羞恥を呼び起こすという点ではアニメ史上でも屈指の存在かもしれません。未見の人には最終回がおすすめ。彼女のさまざまな面での魅力と三角関係ラブコメの王道具合にメロメロになること請け合いです。

秋アニメ、今後のブレイクヒロインにも期待！

　と、ここまで2024年アニメでインパクトの強かったヒロインを振り返ってきましたが読者のみなさんもそれぞれに心に残っているヒロインがいるはず。それに秋アニメはまだ始まって1カ月も経っていません。今後、夏の『グレンダイザーU』で後半のドラマを盛り上げまくったテロンナのような番狂わせ的な活躍をするキャラクターが現れるよう、期待しながら視聴を続けましょう。

参照
※1. https://sonochiyushi.com/special/vote_cp.html
※2. https://sonochiyushi.com/news/index00510000.html
※3. https://sonochiyushi.com/special/index00230000.html