反町隆史と杉野遥亮がダブル主演を務めるドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』（フジテレビ系）がはじまった。タイトルから想像できるとおり、ジャンルとしては“刑事ドラマ”だ。

　“人情深い昭和刑事”と“クールな令和刑事”の凸凹バディによる刑事モノという設定にユニークさを感じ、注目していた視聴者は多かったことだろう。しかも後者を演じるのは、若手俳優の中でも一際目立つ、あの杉野遥亮である。

　本作は、長きにわたって未解決となっている“オクラ（お蔵入り）状態”の事件に刑事たちが挑む、ヒューマン・ミステリー・エンターテインメント。日本では凶悪な事件が絶えないが、長期的に未解決となっているものも多い。予算や人員の問題がネックとなり、捜査を続けるのが難しく、結果としてお蔵入りしてしまうのだ。

　このドラマが描くのは、そんな事件に挑む、通称“オクラ”に所属する刑事たちの活躍。飛鷹千寿（反町隆史）は“捜査は足で稼ぐ”がモットーの、いかにも昭和の刑事らしい刑事で、不破利己（杉野遥亮）は“タイムパフォーマンス重視”でどこか冷めたところのある、令和のイマドキの若者らしい刑事だ。そんな真逆の性格のふたりが、バディを組むのである。

　昭和の時代に生まれた反町といえば、『バージンロード』（1997年／フジテレビ系）や『ビーチボーイズ』（1997年／フジテレビ系）、『GTO』（1998年／カンテレ・フジテレビ系）などに出演し、平成前期のエンターテインメント界を背負った存在として広く知られている。これに対して平成という時代に生まれた杉野は、令和前期のエンターテインメント界の中心人物になりつつある存在だろう。とくにここ数年は凄まじい活躍ぶりだ。