宮野真守の“狂キャラ”なぜハマる? 『【推しの子】』カミキヒカルは「どう聞いてもマモ」
次に、「笑い」の演技における彼の才能が挙げられる。特にこうしたダークなキャラクターは、狂えば狂うほどに、高笑いのシーンも増えてくるものだ。少し話が外れるが、ベテラン声優の古川登志夫も「笑う演技がいっちゃん難しい………ねずみ男の何が難しいって笑う演技のバリエーションが多いこと」と自身のSNSで語っていた。
宮野の笑いの演技は、レッスン時代、ジム・キャリーを参考に演技とパントマイムの授業で培ってきたものだそうだ。(※)こういった多様な笑いの表現力も、宮野が複雑なキャラクターを演じる上で重要な要素の一つとなっているのではないだろうか。ダークな特性を持つキャラクターならではの魅力的な笑いを表現する上で、宮野の存在は欠かせない。これまで原作遵守でアニオリを挟んできた『【推しの子】』だが、カミキの笑い声をぜひ第3期で聴きたいものだ。
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優しさの中に潜む狂気、あるいは狂気の中に垣間見える人間性。そんな複雑な感情を表現できる宮野の声に、我々は魅了されっぱなしである。『【推しの子】』カミキヒカルも、きっと宮野真守を代表する最高の“狂キャラ”として名を連ねることだろう。