鈴鹿央士×松本穂香が明かす、役作りへのこだわり 月9共演で挑んだ普遍的なテーマ

 鈴鹿央士と松本穂香がW主演を務める月9ドラマ『嘘解きレトリック』が、10月7日よりフジテレビ系で放送がスタートする。本作は、都戸利津による同名コミックを原作とする“レトロモダン路地裏探偵活劇”だ。

 物語の舞台は、昭和初期の九十九夜町。“人のウソが聞き分けられる能力”をもった鹿乃子(松本穂香)と、貧乏探偵の祝左右馬(鈴鹿央士)が事件の解決に活躍していく。和と洋が入り混じる、“昭和初期”という時代設定に鈴鹿と松本はどう向き合っただろうか。原作を実写ドラマに落とし込むにあたってのこだわりや、現代にも通じる魅力を持ったキャラクターの役作り、そして初の月9主演作への思いを語ってもらった。

鈴鹿央士、左右馬は「人間関係のあったかさの部分を体現している」

鈴鹿央士

ーーオファーを受けた際の率直な感想を教えて下さい。

鈴鹿央士(以下、鈴鹿):僕自身初めての月9だったので、そこで「主演を務めることができる!」という驚きが一番大きかったです。緊張もありましたが、いろんな方から背中を押していただける前向きな言葉をいただけたので、今は楽しんでやろう、と思えています。

松本穂香(以下、松本):私もビックリすると同時に嬉しかったです。

ーーお二人にとっての“月9”はどのような存在だったのでしょうか?

鈴鹿:僕自身も普段友達と喋っていて、「月9のあのドラマを観た?」と話していたり、最近でも過去作が特集されていたりと、常に人の話題に上がる枠だなと感じています。

松本:“月9”は昔からたくさんの名作を生み出してきたので、そこで自分が主演を務めるという衝撃が大きくて。原作の漫画も読ませていただき、すごく面白く温かいお話だなと感じました。私も頑張ろう、とにかく楽しもうという気持ちです。

ーー演じる左右馬と鹿乃子の役はどのように演じていきたいと考えていますか?

鈴鹿:左右馬役は、この作品の明るさや軽さ、人間関係のあったかさの部分を体現しているようなキャラクターです。鹿乃子から見ても、視聴者さんからも左右馬っていいな、と思ってもらえる愛されるキャラでいたいなと思っていています。

ーー左右馬は多面的な魅力を持った人物でもあるように思います。

鈴鹿:確かに。ひょうひょうとした雰囲気も持っているので、バランスをとりながら左右馬の良さを表現できたらいいなと思っています。先日行ったリハーサルでは、自分的に(多面性を)どう表現したらいいかの核心をついたように感じているので、放送を楽しみにしていただけたらと思います。

松本:鹿乃子は人の嘘が見抜けるという能力を持っている女性ですが、その力のせいで今まで人と深く関わることができずにいた人物でもあります。その中で、祝先生たちと出会って、少しずつ変化していくキャラクターなので、鹿乃子が自分らしさを認めていく姿を表現していけたらいいなと思っています。

ーー台本を初めて読んだ際に、鹿乃子目線で左右馬というキャラクターについてどう感じましたか?

松本:ものすごく素敵な人だなと。演じる鈴鹿さんは、普段がすごく優しいイメージだったので、台本に描かれている役とのギャップもあり、どう演じられるのだろうと思っていたら、想像を超えてきました! しかも、どんどんアイデアが出てくるから、それがすごく面白くて。その鈴鹿さんが演じる左右馬を楽しみつつ、バディとしてお互いに影響を与えていけたらと思っています。

鈴鹿:そう言っていただけて嬉しいです。

ーー初共演の印象について感じたことがあれば教えてください。

鈴鹿:松本さんは目からすごくいろんな感情や気持ちが伝わってくるなと感じています。2人のシーンで僕が悩んでいるところも、お芝居の中でリードしてくださったりとか。今は、どう投げたら鹿乃子くんがついてきてくれるか、台本の流れに沿っていけるかを考えるのが楽しくて(笑)。そうやって、一緒に楽しくお芝居を作ってくださる方だなと思ってます。

松本:鈴鹿さんは私が今(取材時)出演している舞台を観にきてくださったりと、すごく丁寧な方だなと。ただ、周りの方からは「ちょっと変わった子」とも聞いています(笑)。いざお会いしてみたらあまり出会ったことがないタイプでした。不思議な発言もあるけど、すごくしっかりされていて、これからの撮影が楽しみです。

鈴鹿:僕は変わってないですよと証明していきたいです(笑)。

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