橋本環奈、朝ドラで阪神・淡路大震災を描く決意を明かす 「寄り添って大切に」
NHK連続テレビ小説『おむすび』の神戸ロケ取材会が8月21日に兵庫県・灘区民ホールで開かれ、ヒロインの橋本環奈をはじめ、共演の新納慎也、緒形直人が姿を見せた。
本作は、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本環奈)が、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。結は、幼少期に神戸で暮らしていたが、阪神・淡路大震災で被災し、福岡・糸島に移住することとなる。
現在、チームは「神戸編」を撮影中で、この日は第10週、第50話で描かれる「商店街の防災訓練のシーン」を収録。防災訓練当日、震災の当時のことを伝える紙芝居などが行われるなかで、結は当時の教訓を生かした炊き出しを地域の人々にふるまう。
橋本は撮影したばかりの炊き出しのシーンを振り返りながら、「朝ドラを観ているみなさんが明るく楽しく1日を始められるようにという気持ちもありつつ、でも震災のことを軽々しく口にすることはできないので、そこに寄り添って大切に演じさせていただいています」と被災地に対する思いを語った。
結が胸にしているのは、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”。そのことについて聞かれると、橋本は「結は好きなことを貫くということがギャルだというふうにずっと言っていて、同級生役の方にも『好きなこと貫いとうけん、ギャルやね』というセリフをよく言うんです。 だから、好きなことを貫く、他人の目は気にしないという、そのカッコいい姿、自分らしく生きているのがギャルらしいと思っているので、私も自分らしく好きなことをやれているのはギャルだなと思います」と自身にもある“ギャル魂”にシンパシーを感じているようだった。
「糸島編」の撮影が7月に終わり、「神戸編」が8月より本格的にスタート。現在はNHK大阪放送局でのスタジオ撮影も含め、京都、神戸での撮影を行っているという。橋本が神戸での撮影で印象に残っているのが、袴を着た卒業式のシーン。「THE 神戸みたいな。景色がいい港のところで撮影をさせていただいて、風もスッと通って楽しかったです」と笑顔で語る。これまであまり兵庫県に来る機会がなかった橋本にとっては全てが新鮮で、「ご飯も美味しいですし、神戸のみなさんが温かいです。撮影をしていても手を振ってくださったり、子供たちもエキストラとして参加してくれたりして、撮影がしやすい町だなという感じがします」と神戸から感じる歓迎ムードを伝えた。
また、結が話すのは博多弁だが、周りは神戸弁という状況で、似ている部分もあり釣られてしまう時があると明かしていた。