10月よりTBS火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』がスタートする。奈緒が主演を務め、恋とボクシングに本気で向き合うアラサー女子・ほこ美を演じる。そして、優しくて人懐っこい、金髪姿の葛谷海里を演じるのは玉森裕太だ。

　玉森といえば、2021年1月期に同じく火曜ドラマ枠で放送された『オー！マイ・ボス！恋は別冊で』（TBS系）にて、屈託のない笑顔で奈未を振り回す“子犬系イケメン御曹司カメラマン”の潤之介を演じた経歴も。翌年放送された『NICE FLIGHT！』（テレビ朝日系）でも、王道なモテ男を演じていたところから、今回は打って変わって“クズ役”。

　ハマってはいけない、そう思いつつもハマってしまうような沼感の深いクズ男を演じてくれるのではないかと期待が高まる。

　時代が進み、街を見渡せば、金髪や派手な髪色の男性というのは、そこまで珍しくない印象。しかし、ドラマにおいては、今もなお髪色の明るいキャラクターが印象的に描かれることも多い。

　近年でもっとも沼みが深かった派手髪のキャラクターといえば、2019年1月期のドラマ『初めて恋をした日に読む話』（TBS系）で、横浜流星が演じた由利匡平、通称ゆりゆりだろう。ゆりゆりのピンク髪は当時“無敵ピンク”と称されるほど、多くの視聴者を魅了した。少しオラついた性格、そして派手な髪、大学受験を控える年下男子……安定を求めるアラサー女子が今更ハマってはいけない相手だなんて見ただけでわかるのに、どうしてか視聴者も主人公・春見順子（深田恭子）もゆりゆりを見限ることはできない。それどころか、回を重ねるごとに、その深い沼へとハマっていったものだ。