こんな福原遥見たことない! 『マル秘の密子さん』で“応援されるヒロイン”から新境地へ

 7月13日より放送開始となる『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)。主演は、日本テレビ系GPドラマ初主演となる福原遥。謎に包まれたトータルコーディネーター・本宮密子(福原遥)が、不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子)を大企業の社長へと変身させる物語だ。

 本宮密子はビジュアルのコーディネートはもちろん、メンタルトレーニングや裏工作まで、依頼人の望みを叶えるためなら手段を選ばないヒロインだという。これまで福原が演じてきた役柄とは、180度違った役になりそうだ。

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 これまで福原が演じてきた役柄は、どちらかといえば応援される側の役が多かったように思う。2022年に放送された『正直不動産』シーズン1(NHK総合)では、新人不動産営業マンの月下咲良を好演。苦悩しながらも信念を持って成長していく姿を福原が真摯に演じたことで、シーズン1は月下の成長物語になったと言える。

 その後、福原はNHK朝ドラ『舞いあがれ!』(2022年度後期)に出演し、朝ドラヒロインの仲間入りを果たす。明るく前向きに努力を続けるも挫折し、それでも別の形で夢を叶えるヒロイン・舞は、福原自身のひたむきさが生かされるぴったりの役柄だった。彼女が逆境に晒されながらそれでも前を向こうとする姿に、朝から勇気や希望をもらったという人も多いだろう。

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 2023年には『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系)で、キュレーターになる夢に向かって歩むも、予期せぬ妊娠が明らかになる大学生・仲川有栖を演じた。なにもかもを背負い込んで視野が狭くなりながらも、最終的には周りと自身に向き合い夢に向かっていく姿を見ると、応援せずにはいられなかった。

 どんなに踏まれても決して折れない花のように、懸命に努力して夢に向かっていくヒロイン像が福原には本当によく似合う。明るくてハキハキとした態度、柔らかく響く声質、物事に真剣に向き合う必死な表情やどんな境遇にいても決して損なわれない透明感など、福原自身が生粋の“応援される力”を持っているのだ。

 そしてこれだけ近いヒロイン像を演じているにもかかわらず、そのどれもが別の輝きを放っていることにも言及しておきたい。『正直不動産』の月下は、感情が顔にダダ漏れな純粋さや天真爛漫さが、『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』の有栖は、大学生らしい若さや危うさがが際立ち、キャラクターをより魅力的にしていた。その役柄が持つ“らしさ”を、深いところまで読み解いたうえで表現している証拠だ。

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