『オーメン』本予告&本ポスター公開 悪魔の子・ダミアン誕生へと繋がる不吉な予兆が

 4月5日に公開される『オーメン:ザ・ファースト』の本予告と本ポスターが公開された。

 本作は、6月6日午前6時に生まれた悪魔の子・ダミアンと、彼を取り巻く人々の戦慄の連続死を描いた、リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック主演のホラー映画『オーメン』(1976年)の始まりを描く物語。音楽を担当したジェリー・ゴールドスミスが第49回アカデミー賞作曲賞を受賞した『オーメン』は、その後、『オーメン2/ダミアン』(1978年)、『オーメン/最後の闘争』(1981年)、『オーメン4』(1991年)とシリーズ化され、1976年版をリメイクした同名映画『オーメン』(2006年)、テレビシリーズ『ダミアン』も製作された。本作では、今まで謎に包まれてきた“悪魔の子”ダミアンの誕生に隠された秘密が明かされる。

 物語の舞台となるのは、イタリア・ローマに位置するとある教会。奉仕生活を始めるためにやってきたアメリカ人修練生マーガレット(ネル・タイガー・フリー)が出会ったのは、修道院に預けられた少女カルリータ(ニコール・ソラス)。彼女の周囲ではなぜか人智を超えた不自然な連続死が起こり、その元凶はカルリータにあるとされていた。孤立するカルリータに自分の過去をみたマーガレットは、彼女を気に掛けはじめる。そこでマーガレットは偶然にも、恐怖で人々を支配すべく悪の化身を意図的に誕生させようとする、教会の恐るべき陰謀を知ってしまう。暗躍する彼らを阻止しようとするマーガレットだったが、教会に隠された謎を解き明かしていくその先で、さらなる戦慄の真実を目撃することに――。

映画『オーメン:ザ・ファースト』日本版本予告|4月5日(金)公開

 公開された本予告では、マーガレットらの周囲で、おぞましい出来事が次々と起こっていく様子が映し出されていく。初代『オーメン』にも登場した何かに取り憑かれたように不穏な笑みを浮かべ、「すべてあなたのためよ」と建物の上から身を投げた乳母を彷彿とさせる修道女の姿や、6月6日午前6時に誕生したダミアンを象徴する悪魔の数字“666”が誰かの頭部に浮かび上がっている様子も。また映像の終盤では、暗い部屋の片隅で「こんな事ありえないわ……」と頭を抱え蹲るマーガレットの声に、「すべて現実だ」という女性の声が重なる。

 赤と黒の2色で描かれた本ポスターは、修道女と逆さ十字の影という、何かを暗示する
ようなデザインになっている。

 主人公マーガレットを演じるのは、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やM・ナイト・シャマラン制作総指揮のApple TV+のオリジナル作品『サーヴァント ターナー家の子守』のネル・タイガー・フリー。大のホラー映画好きでもある彼女は、「この映画は紛れもなく前日譚」と語り、「つまり『オーメン』ユニバースの始まり。だから理論的には一番大切なパートということにもなる。『オーメン』で起こった出来事の前に何があったのか、ダミアンの背後には誰がいたのか、そういう疑問の答えを観客はついに知ることができる」と、『オーメン』シリーズファンには見逃せない一作だと自信をみせた。

 一方で、本作を手がけたアルカシャ・スティーブンソン監督は、「だけど私たちは、これ一本だけでも成り立つ物語を創作することを重要視していました。もちろん1976年の『オーメン』も見てほしいですが、私たち独自のメッセージもこの映画で伝えているのです」と、シリーズ初挑戦の人にとっても楽しめる一作であると語っている。

■公開情報
『オーメン:ザ・ファースト』
4月5日(金)全国公開
出演:ネル・タイガー・フリー、ビル・ナイ、ソニア・ブラガ、ラルフ・アイネソン
監督:アルカシャ・スティーブンソン
キャラクター原案:デヴィッド・セルツァー
製作総指揮・脚本:ティム・スミス
プロデューサー:デヴィッド・S・ゴイヤー
原題:The First Omen
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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