『勇気爆発バーンブレイバーン』第1話から見返すしかない! リアルタイム視聴必至の急展開

 ブレイバーンがスミスだったことを踏まえて見返すと、第2話では他にも様々な発見がある。イサミ抜きで戦うブレイバーンではスピリダスに歯が立たず、軍の通信で「イサミー!」と泣き言を叫び出すシーンがあったが、この時のスミスは敵との内通を疑われて拷問を受けているイサミを助け出そうとしていた。イサミの窮地と立場の危うさを知っていたからこそ、ブレイバーンになったスミスはジャストタイミングで「イサミがいないと戦えない」ことを過剰にアピールして、イサミを守ろうとしていたのだ。

 そしてブレイバーンに乗ることを拒むイサミに変わって、自分が乗って戦うと申し出るスミスに「生理的に無理」と断る名シーンも、ブレイバーン=スミスということがわかると自分に過去の自分が乗るのは何かイヤだろうなと納得できるし、または何らかのタイムパラドックスが起きることを恐れていた可能性もある。「俺」ではなく「私」と言い直したり、やたらと「ブレイバーン!」と叫んでいたのも、自分の正体がバレることで第9話で描かれた自分がブレイバーンになる未来が変わらないように自分を押し殺していたのかもしれない。

 他にもルルがブレイバーンを「スミス」と呼んでいたのは正体を見抜いていたからだとか、融合した影響なのかブレイバーンがイサミとの繋がりを語る時の気持ち悪い言い回しが第8~9話のクーヌスにそっくりであること、そしてブレイバーンの外見にスミスが大好きなヒーロー『機攻特警スパルカイザー』のデザインが取り込まれていることなど、様々なシーンに隠されていたブレイバーン=スミスの伏線が見えてくる。特に第8話ではブレイバーン誕生のためにあえてスミス(自分)を死地に送り出す葛藤もかいま見えるので、もう一度第1話から見返すと新たな楽しみ方ができるはずだ。

 第10話からいよいよシリーズもクライマックスに突入するが、まだまだ謎は残されている。スミスの死が引き鉄になったかのように急に精神が成長し、ブレイバーンとの再戦を望むスペルビアに乗り込もうとするルルはいかなる存在なのか? そして「このタイムループはどこから始まったのか?」という新たな謎も浮かび上がってくる。ひょっとするとブレイバーンが現れずに一度地球が滅びた時間軸も存在していたり、何度かループを繰り返しながらデスドライブズを攻略しているのではないか?

 令和の新たなロボットアニメの形を見せながら盛り上がり続ける『勇気爆発バーンブレイバーン』。いったいどんな結末を迎えるのか、ぜひリアルタイムで見届けてほしい。

■放送情報
『勇気爆発バーンブレイバーン』
TBS系にて、毎週木曜23:56〜24:26放送
※放送日時は予告なく変更になる可能性あり
企画:Cygames
監督・ブレイバーンデザイン:大張正己
シリーズ構成:小柳啓伍
キャラクターデザイン原案:かも仮面
キャラクターデザイン:本村晃一
メカニカルデザイン:MORUGA、桜、水樹、石垣純哉、山根理宏、鈴木勘太
プロダクションデザイン:寺岡賢司
総作画監督:本村晃一、宇良隆太、小菅和久、小森篤
副監督:重原克也
美術監督:橋本巧(草薙)
色彩設計:岡崎菜々子
3DCGディレクター:中野祥典
撮影監督:林賢太
編集:三嶋章紀
音楽:渡邊崇
音響監督:大張正己
音響効果:小山恭正
音響制作:dugout
アニメーション制作:CygamesPictures
キャスト:鈴木崚汰、阿座上洋平、鈴村健一、会沢紗弥、宮本侑芽、加隈亜衣、前田佳織里、藤井ゆきよ、森なな子、三宅健太、志村知幸
 ©「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会
公式サイト:https://bangbravern.com/
公式X(旧Twitter ):https://twitter.com/bangbravern/ 

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