『鬼滅の刃』『怪獣8号』など大作や注目のオリジナルアニメも 豪華すぎる春アニメを紹介
④『ザ・ファブル』
2017年度講談社漫画賞の一般部門を受賞し、コミックス累計発行部数2,400万部を突破した南勝久による漫画『ザ・ファブル』(講談社)。すでに2019年と2021年の二度にわたって岡田准一主演で実写映画化されている人気作品が、満を持してアニメーション化される。
どんな相手も6秒以内に仕留める、伝説の殺し屋“ファブル”は、育ての親であるボスから、1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活するよう命じられる。誰かを殺したらボスによって処分されるといった厳しい条件の中で、「佐藤アキラ」という偽名と、相棒ヨウコと兄妹という設定を与えられ、大阪で“普通”の生活に苦戦する様子を描いた本作。
注目なのは、漫画でも実写でもない、アニメーションならではの描かれ方である。アニメーション制作を担当するのは、これまで『火の鳥』や『ブラック・ジャック』などの手塚治虫原作から『五等分の花嫁』といった人気原作まで、幅広く手掛けてきた手塚プロダクション。たった数コマで決着がついてしまう緊張感溢れるシリアスな場面や、思わず笑ってしまう会話を描いた漫画を、どのようにアニメーションで見せるのだろうか。
⑤『花野井くんと恋の病』
2021年度講談社漫画賞の少女部門を受賞した、少女向け漫画誌『月刊デザート』(講談社)にて連載中の、森野萌による『花野井くんと恋の病』がついにアニメーション化される。本作は、恋愛とは縁のない人生を送ってきた高校生・日生ほたると、ほたるの前では優しいが、謎が多いイケメン・花野井くんを描いたラブコメディ。
アニメ化において特筆したいのは、それぞれのキャラクターにピッタリのキャスティングだ。誰にでも優しいピュアな女の子でありつつ、しっかりと自分の芯を持ち時に強さも見せるほたる役は、柔らかさと強さを兼ね備えた声を持つ花澤香菜が担当。そして、完璧に見えて完璧でない、異常な独占欲を見せるほどほたるのことが好きな花野井くんは、落ち着いたあたたかみのある声で小林千晃が演じる。恥ずかしがることなくストレートに想いを伝える花野井くんと、徐々に応じていくほたるの様子は、小林と花澤の掛け合いによってよりキュンキュンする描写となるだろう。
さらに、OP楽曲は、Sexy Zoneによる「君のせい」。
2024年3月をもってSexy Zoneとしての活動に区切りがつく彼らにとって、最後のアニメ主題歌となる。切ないメロディに切実な想いを歌詞に乗せたラブソングに注目だ。
以上、大人気漫画原作の作品からオリジナル作品まで、期待が高まる春アニメの5作品をピックアップしてみた。他にも、『僕のヒーローアカデミア』第7期や『転生したらスライムだった件』第3期など人気作品の新シリーズが盛りだくさん。今年の春もアニメで泣いて笑って、忙しい日々を過ごしたい。