キム・ソヒョン主演映画『ビニールハウス』3月15日公開 負のスパイラルが加速する予告編も
キム・ソヒョンが主演映画『ビニールハウス』が、3月15日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次ロードショーされることが決定した。
本作は、貧困、孤独、介護など、現代の社会問題に根ざしたサスペンス。監督・脚本・編集を務めたのは、ポン・ジュノ監督らを輩出した名門映画学校、韓国映画アカデミーで学んだ、若干29歳のイ・ソルヒ。監督自身の認知症の祖母と、祖母をケアする母親の関係性から着想を得てオリジナル脚本を執筆した。新人監督としては異例の第27回釜山国際映画祭で3冠を獲得し、第59回大鐘賞映画祭、第44回青龍映画賞の新人監督賞にノミネートされるなど、鮮烈な長編映画監督デビューを飾った。
ビニールハウスに暮らすムンジョンの夢は、少年院にいる息子と再び一緒に暮らすこと。引っ越し資金を稼ぐために盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。そんなある日、風呂場で突然暴れ出したファオクが、ムンジョンとの揉み合いの最中に転倒。床に後頭部を打ちつけ、そのまま息絶えてしまう。ムンジョンは息子との未来を守るため、認知症の自分の母親を連れて来て、ファオクの身代わりに据える。絶望の中で咄嗟に下したこの決断は、さらなる取り返しのつかない悲劇を招き寄せるのだった。
ドラマ『SKY キャッスル~上流階級の妻たち~』『Mine』などで知られるキム・ソヒョンが、主人公のムンジョンを演じる。本作の出演にあたってキム・ソヒョンは、「綱渡りのような危うい人生を生きる彼女こそ、まさに私自身ではないかと感じ、最初に台本を読んだときには涙を流しました」と語っている。本作でキム・ソヒョンは、韓国のアカデミー賞と称される第59回大鐘賞映画祭をはじめ、第43回韓国映画評論家協会賞、第32回釜日映画賞、第43回黄金撮影賞などで主演女優賞ほか6冠の快挙を成し遂げた。
そのほか、『VIP-迷路の始まり-』『私の解放日記』などのヤン・ジェソン、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』などのアン・ソヨらがキャストに名を連ねる。
あわせて予告編、ポスタービジュアル、場面写真も公開。予告編では、訪問介護士として働くムンジョンの日常が、介護先の認知症の老婦人ファオクの死をきっかけに一転する様子が収められている。
日本版ポスタービジュアルには、ムンジョンの表情とムンジョンが暮らす農村地帯に佇む黒いビニールハウスが描かれている。また、「半地下はまだマシ」というキャッチコピーが添えられた。
場面写真では、介護先で献身的に働くムンジョンの姿や、盲目の夫が認知症の妻を老老介護する様子、夫がすり替えられた“妻”を疑うサスペンスフルな場面などが切り取られた。
■公開情報
『ビニールハウス』
3月15日(金)より、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本・編集:イ・ソルヒ
出演:キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、ウォン・ミウォン、アン・ソヨ
配給:ミモザフィルムズ
2022年/韓国/韓国語/100分/カラー/2.39:1/5.1ch/字幕:大塚毅彦
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公式サイト:https://mimosafilms.com/vinylhouse/