『隣の男はよく食べる』が描く多様な“欲求” 倉科カナ&菊池風磨の微笑ましいやり取りも

 そのうち何回を家族とともにし、友人や恋人、大事な人とともにするだろうか。もちろん1人だってかまわない。人生であと何回、心から「おいしかった」「楽しかった」と、そう思って食事を終えることができるだろう。もちろん全ての機会がそうであればいいのだがーー涙とともにパンを食べる日もあるのが人生だ。そんな夜に誰の隣で眠り、誰の隣で目覚めるか。麻紀にとって、蒼太にとって、お互いはそういう相手なのだという恋。それが、ラブシーンにも温かく反映されている。

 お楽しみの特典映像は4本。倉科、菊池に加え、麻紀の親友・桜役の山田真歩、麻紀の上司・篠原役の高橋光臣が出席した制作発表記者会見とその舞台裏、座談会、麻紀と蒼太の初デートシーンのメイキング、倉科と菊池によるルームツアーが収録されている。快活な倉科の隣では、普段は雄弁な菊池もどこか照れくさそうで、目を合わせて話すこともなかなかできない。はにかむ姿は、本作同様の“かわいい年下の男の子”という印象だ。しかしリードしているようで、意外にも抜けたところのある倉科。すかさず菊池がツッコミを入れるなど、舞台裏は笑いが絶えない。

 興味深かったのは、麻紀と蒼太の部屋を隅々までチェックできるルームツアー。そもそもセットの組み方がユニークなのだが(ぜひ映像で確かめてほしい)、インテリアにも細部までこだわり、遊び心がたっぷり。蒼太のベッドのそばに不思議な“あるもの”が隠されていたり、倉科も知らなかったとある蒼太の裏設定が明らかになったり、麻紀と蒼太が急接近したキッチンでのシーンの秘密が明かされたり。本編をすでに視聴済みであれば、ルームツアーを観てから作品を観返すのも面白いだろう。

 Blu-rayおよびDVD-BOXの醍醐味は、なんといっても物語を形として手元に残せること。蒼太の、豪快だがきれいな食べっぷりや、意外にも慣れていないデートの初々しさ、不意打ちの“麻紀ちゃん”呼び。そして、令和という時代に描かれる麻紀のリアルな悩みや凛とした仕事ぶり、親友・桜との友情、第1話と最終話では異なる「隣の男」の意味。人生の折々に取り出して観てみれば、そのたびにきっと、異なる味がするはずだ。

■リリース情報
『隣の男はよく食べる』
11月17日(金)発売 ※レンタル同日リリース
<Blu-ray BOX>
価格:20,900円(税込)
<DVD-BOX>
価格:16,720円(税込)

【映像特典】
・裏側密着!撮影現場リポート
・麻紀&蒼太のお部屋ツアー
・ここだけの話!?キャスト座談会
・舞台裏も公開!記者会見

【封入特典】
・ブックレット

出演:倉科カナ、菊池風磨、山田真歩、高橋光臣、市川由衣、塚本高史、佐々木舞香(=LOVE)、近藤くみこ(ニッチェ)
原作:美波はるこ『隣の男はよく食べる』(集英社クリエイティブ/月刊オフィスユー)
チーフプロデューサー:山鹿達也(テレビ東京)
プロデューサー:清水俊雄(テレビ東京)、浅野澄美(FCC)
脚本:川﨑いづみ、的場友見
監督:井樫彩、田口桂、洞功二
音楽:福廣秀一朗
主題歌:リーガルリリー「ハイキ」(Ki/oon Music)
挿入歌:Sexy Zone「Cream」(Top J Records)
制作:テレビ東京、FCC
製作著作:「隣の男はよく食べる」製作委員会
発売元:『隣の男はよく食べる』製作委員会
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
©『隣の男はよく食べる』製作委員会

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