『コタツがない家』は小池栄子の大きな転機となる 息子役・作間龍斗の表現力にも期待

 小池栄子主演ドラマ『コタツがない家』(日本テレビ系)の放送が10月18日よりスタートする。本作は、やり手のウェディングプランナー・深堀万里江(小池栄子)と、そのまわりの3人のダメ男たちを描いたホームコメディだ。若い頃から恋に仕事に全力投球し、欲しいものはすべて手に入れたはずだった万里江。だが、気づけば夫・息子・父、3人のダメ男たちを養うハメに。そんな、てんやわんやな日々から、小さくもきらめく幸せを描き出す物語となる。

 やはり注目したいのは、民放GP帯連続ドラマ初主演を飾る小池栄子の存在だ。小池が演じる万里江は、若い頃から恋に仕事に全力投球し、欲しいものはすべて手に入れたはずのキャラクター。さらに年齢も44歳と、キャリアにおいても“頑張りどき”な時期だ。そんな万里江の姿は、ドラマ、映画、バラエティと多岐に渡って活躍する小池のアグレッシブさにピタリとハマる。

 小池はかつて、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)、『水10!ワンナイR&R』(フジテレビ系)などのバラエティで活躍した時期があるが、その多彩さと機転の利いたコメント力は今も「芸能の勘の良さ」として輝いているのだろう。ここ最近で強く印象に残るのが、やはりNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での活躍だ。このとき小池は尼将軍・北条政子として歴史に残る有名な演説シーンを演じ、多くの視聴者を感動させ、この役で「第31回橋田賞」を受賞した。2023年3月末に受賞が発表されたタイミングでの民放GP帯連続ドラマ初主演は、小池にとっても大きなターニングポイントとなるだろう。

 『コタツがない家』で、頑固な父、廃業寸前の夫、進路迷子な息子を抱えながら邁進する万里江の姿は、小池の女優としての勢いとも重なる部分を感じる。まさに現代を生き抜く女性たちが共感できるヒロイン像になるのではないだろうか。

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