石田ゆり子&吉瀬美智子、SPドラマ『友情』出演決定 本木雅弘、滝藤賢一の妻役に

 本木雅弘が主演を務めるテレビ朝日系ドラマスペシャル『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』に、石田ゆり子と吉瀬美智子が出演することが決定した。

 本作は、現在のラグビー界の礎を築いたと言われる、“ミスター・ラグビー”平尾誠二と、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥の友情物語をドラマ化したもの。本木は本作で約10年ぶりの民放ドラマ出演を果たし、共演の滝藤賢一が山中に扮する。脚本を手がけるのは、『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)、『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日系)の吉田紀子。

 石田が演じるのは、平尾誠二の妻・惠子。平尾役の本木とは、ドラマ『聖夜に抱きしめて』(フジテレビ系)以来32年ぶり、さらに演出を手がける藤田明二監督とは、ドラマ『美味しんぼ』シリーズ(フジテレビ系)以来24年ぶりの再会で、石田は「いつかまたご一緒したいと思っていたので、この作品に参加できて幸せだなぁと思いながら撮影に臨んでいました」とニッコリ。一方で、「惠子さんを演じる緊張感と責任感をずっと背負っていました」と明かし、「雰囲気を含めて惠子さんに似ていた」というスタッフの言葉に安堵の表情を浮かべていた。

 特に印象的だったのは「本木さんと私が夕焼けに向かって祈るように佇むシーン」と語った石田。「特別なシーンだけ、僕はこれを着る」と語り、実際に平尾が着用していた上着をまとった本木と石田が夕景の中に佇むというシーンになった。

 吉瀬が演じるのは、山中伸弥の妻・知佳。吉瀬は、「キャストの皆さんが豪華で、実はプレッシャーを感じていた」と明かした。自身も医師である知佳は、平尾を救いたい一心で、惠子に厳しいことを言ってしまった夫に、“家族の心情を汲み取ることも医師としての役割”と訴えるなど、時に冷静なアドバイスも送る。また、平尾の前では気丈に振る舞う惠子が知佳の前では思わず涙をこぼしてしまうなど、包み込むような優しさをもつ頼れる存在でもある。

 吉瀬は、「今回の撮影を通して、改めて“友情”っていいなと思いました。惠子さんと知佳さんの女性同士の友情も温かくて……本当にたくさんの方に知っていただきたいです」とコメント。また、「病気と向き合う平尾さんの前向きな考え方や、たくましい生き方を知って、自分自身も強くありたいなと思いました」と、この作品との出会いで変化した意識についても語った。

コメント

石田ゆり子

藤田明二監督とは20代の頃にご一緒して以来、本木さんともそれと同じくらい久しぶりにお会いできたので、この作品に参加できて幸せだなぁと思いながら撮影に臨んでいました。でも、今回は重たい内容ですし、ノンフィクションなので私が演じる平尾惠子さんももちろん実際にいらっしゃる…そういう緊張感と責任感を常に背負っていた気がします。そして、ずっと“神戸製鋼の平尾誠二さんって素敵だな”と思いながら拝見していたので、妻の惠子さんを演じることへのプレッシャーも相当なものでした。
さっきうかがったら本木さんは短い撮影期間に10kg痩せたらしいんです。本当に日に日に細くなっていくので、正直心配になるくらいだったんですが、それより何より、驚くくらい平尾さんに似てらっしゃるんですよね。でもそれは本木さんの“演じる”という意味でのプロ意識で……。仕草や言葉の発し方、関西弁のイントネーションはもちろん、平尾さんのVTRをご覧になって「こういうことを言われるんじゃないか」「こういうことは言わないんじゃないか」と、いつも研究されていて、本当に頭が下がりました。
どのシーンも忘れがたいのですが、美しい夕景の中、本木さんと私が夕焼けに向かって祈るように佇むというシーンが特に印象に残っています。その時、本木さんが惠子さんからお借りした平尾さんの上着を着てらっしゃったんです。「誰にもわからないかもしれないけど、特別なシーンだけ、僕はこれを着る」とおっしゃっていた本木さんの言葉は、胸にくるものがありました。

吉瀬美智子

この作品に参加するにあたって、実はプレッシャーを感じていたんです。でも、無事にクランクアップを迎えられて、本当にホッとしています。
最初の方のバーベキューのシーンは、皆さんと集まって楽しく笑いながら撮影できましたし、山中教授がノーベル賞を受賞したシーンの撮影も楽しかったです。その後は、辛いシーンが増えていくんですが、中でも印象に残っているのは、平尾誠二さんが病室で意識朦朧となっている中、お母さんが駆けつけたシーンです。私も現実とリンクしているような感覚になって、本当に印象深いシーンでした。
知佳さんを演じるうえで、難しかったのは関西弁です。自分が思っている関西弁と本当の関西弁はやっぱり違うんですよね。今回は標準語も混ぜていただいたんですが、練習し過ぎて標準語までおかしくなってしまったり……(笑)。毎回、直前まで指導の先生と練習して、撮影に臨みました。
私は、平尾さんと山中教授にこういう歴史があったということを知らなかったので、今回の撮影を通して、改めて“友情”っていいなと思いました。惠子さんと知佳さんの女性同士の友情も温かくて……本当にたくさんの方に知っていただきたいですね。そして、病気と向き合う平尾さんの前向きな考え方や、たくましい生き方を知って、自分自身も強くありたいなと思いました。

■放送情報
『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』
テレビ朝日系にて、11月11日(土)21:00~22:54放送
出演:本木雅弘、滝藤賢一、石田ゆり子、吉瀬美智子ほか
原作:山中伸弥/平尾誠二・惠子著『友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』
(講談社刊)
脚本:吉田紀子
チーフプロデューサー:五十嵐文郎(テレビ朝日)
プロデューサー:中込卓也(テレビ朝日)、後藤達哉(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
監督:藤田明二(テレビ朝日)
制作協力:KADOKAWA
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日

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