『GCHQ:英国サイバー諜報局』に手嶋龍一、池澤あやか、志駕晃ら著名人が絶賛コメント

 スターチャンネルEXにて全話配信中、BS10 スターチャンネルにて8月15日より放送される海外ドラマ『GCHQ:英国サイバー諜報局』に、各界の著名人が絶賛コメントを寄せた。

 GCHQ(政府通信本部)とは、イギリスの諜報、サイバー、セキュリティ機関。前身は第一次世界大戦後の1919年、ブレッチリー・パークに作られたGCCS(政府暗号学校)で、第二次世界大戦時に数学者のアラン・チューリングが中心となりドイツ軍の暗号「エニグマ」の解読に成功したことで知られている。2023年5月、104年の歴史上初の女性長官が就任したことで話題になった。

 本作は2024年、総選挙を控えた英国を舞台に、ロシアによるサイバー攻撃を受け混乱に陥ったGCHQのサイバー諜報員チームとロシアのハッカーたちとの攻防を描くスパイサスペンス。主演のハナー・ハリーク=ブラウンのほか、サイモン・ペッグ、マーク・ライランスらが出演し、ハッキングやフェイクニュース、ロシアによる他国の選挙介入や機密情報のリークなど、現代のサイバー戦争をリアルに描き出す。

 本作を英国での放送時に鑑賞した在英ジャーナリストの小林恭子は、「ハラハラドキドキのサイバーSFドラマを追いながら、ウクライナ戦争の動向や国際ニュースに目をやれば、あなたも『これは果たしてどこまで本当なのか』と思うようになるに違いない」とコメントを寄せ、『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫)などの小説家・志駕晃は、「このドラマで描かれた事件は、近い将来、日本でも確実に起こることだろう」と指摘。

 外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一は、「情報戦(インテリジェンス・ウォー)の舞台は、サイバー空間に移りつつある」「ロシアや中国の主敵は、“007のMI6”ではなく、いまやGCHQなのだ」と、ドラマで描かれるサイバー世界のリアルさを賞賛。

 ドイツ公共放送プロデューサーのマライ・メントラインも「『007不在』な英国が戦う最新の対ロシア情報戦」「毎度高まる『後味の悪さ』の極上さこそ英国一級品の証」と同じ英国発のスパイシリーズ『007』にも触れ英国ドラマの魅力を解説した。

 MIT時代からサイバー戦とインテリジェンスの研究を続けている国際ジャーナリストの山田敏弘は、「これほどまで圧倒的なリアリティでサイバー戦の実態を描写することに成功したストーリーはこれまで見たことがない」と絶賛。『サーキット・スイッチャー』(早川書房)などのSF作家であり、AIエンジニアの安野貴博からは「コンピューターエンジニアたちがコンソールを前に葛藤、活躍する姿は新鮮。現代社会を生きる人たちにぜひ見てほしいと思いました」、タレント・ソフトウェアエンジニアの池澤あやかからは、「サイバー攻撃と戦うエンジニアがかっこよく描かれています! ターミナルにコマンドを入力したり、マルウェアをリバースエンジニアリングしたりするさまを、分かりやすく比喩表現で魅せているのも◎」とエンジニア目線のコメントが届いた。

 さらに、発達障害動画メディア「インクルボックス」運営、アナウンサーの赤平大は「ニューロダイバーシティ人材を多く採用しているGCHQという組織を描いた興味深いドラマです。中でも主人公のサーラはADHDとASDの特性を表していると思いました。優秀さと脈絡のない行動が目立つけれど、発達障害の知識を重ねると、サーラ本人や周りの人の心理や行動が、より多層的に感じられ面白みが増すでしょう」と分析するコメントを寄せた。

コメント

手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家)

情報戦(インテリジェンス・ウォー)の舞台は、サイバー空間に移りつつある。
そんな21世紀の現実をこのドラマは驚くほどリアルに描いている。
ロシアや中国の主敵は、“007のMI6”ではなく、いまやGCHQなのだ。

安野貴博(SF作家・AIエンジニア)

生活の隅々まで情報技術が浸透した現代のサイバー戦争の姿がリアルに描かれた作品。
コンピューターエンジニアたちがコンソールを前に葛藤、活躍する姿は新鮮。
現代社会を生きる人たちにぜひ見てほしいと思いました。

マライ・メントライン(ドイツ公共放送プロデューサー)

「007不在」な英国が戦う最新の対ロシア情報戦。
ストーリー構造や演出もさることながら、英国側とロシア側、どちらも主役として甲乙つけがたい人物造形が圧巻。
さすがチャンネル4系の底力。
毎度高まる「後味の悪さ」の極上さこそ英国一級品の証。お世辞抜きです!

池澤あやか(タレント/ソフトウェアエンジニア)

サイバー攻撃と戦うエンジニアがかっこよく描かれています!
ターミナルにコマンドを入力したり、マルウェアをリバースエンジニアリングしたりするさまを、分かりやすく比喩表現で魅せているのも◎。
まさに現代戦の現場という感じで面白いです

小林恭子(在英ジャーナリスト)

世界中から情報を集める英国の諜報機関「GCHQ」。
ここにインターンとして派遣された大学生サーラが国際的なサイバー戦争に巻き込まれていく近未来ドラマ『GCHQ:英国サイバー諜報局』は、息を呑む展開でぐいぐいと進んでいく。
ドラマが描くロシア対欧米のサイバー戦争はフィクションとは思えないほど、リアルだ。
ハラハラドキドキのサイバーSFドラマを追いながら、ウクライナ戦争の動向や国際ニュースに目をやれば、あなたも「これは果たしてどこまで本当なのか」と思うようになるに違いない。
コンピューター内の戦いを映像化するための工夫が斬新で、サーラの脇を固める英国の名俳優たちの演技も見逃せない。
夏のぞくっとする体験に最適のドラマといえよう。

志駕晃(小説家)

このドラマで描かれた事件は、近い将来、日本でも確実に起こることだろう。
AIゼレンスキーの偽降伏声明のように、巧妙化するフェイクニュースに惑わされないためにも、
絶対に見なければならない作品だ。

山田敏弘(国際ジャーナリスト)

これほどまで圧倒的なリアリティでサイバー戦の実態を描写することに成功したストーリーはこれまで見たことがない。
すでに現実のサイバー空間で起きているこの戦慄のシナリオはすべての国民が知るべき現実であり、このドラマは必見である。

赤平大(発達障害動画メディア・インクルボックス運営、アナウンサー)

ニューロダイバーシティ人材を多く採用しているGCHQという組織を描いた興味深いドラマです。
中でも主人公のサーラはADHDとASDの特性を表していると思いました。
優秀さと脈絡のない行動が目立つけれど、発達障害の知識を重ねると、サーラ本人や周りの人の心理や行動が、
より多層的に感じられ面白みが増すでしょう。

■放送・配信情報
海外ドラマ『GCHQ:英国サイバー諜報局』(全6話)
スターチャンネルEXにて、全話配信中
STAR1にて、8月15日(火)スタート 毎週火曜23:00ほか放送(字幕版)
STAR3にて、8月18日(金)スタート 毎週金曜22:00ほか放送(吹替版)
監督・脚本・製作総指揮:ピーター・コズミンスキー
出演:ハナー・ハリーク=ブラウン、サイモン・ペッグ、マーク・ライランスほか
©︎Playground Television UK and Stonehenge Films MMXVIII. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/gchq/sid=1/p=t

関連記事