ベン・フォスターが残酷な仕打ちを受ける 『アウシュヴィッツの生還者』本編映像

 8月11日より公開される映画『アウシュヴィッツの生還者』の本編映像が公開された。

本作は、アウシュヴィッツからの生還者の息子が、父の半生について書き上げた実話を映画化したもの。監督を務めたのは、『レインマン』でアカデミー賞監督賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソン。音楽は、アカデミー賞に12回ノミネートされ、そのうち『レインマン』と『DUNE/デューン 砂の惑星』で2度受賞しているハンス・ジマーが担当した。主人公のハリー・ハフト役で、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3作『インフェルノ』で敵役を演じたベン・フォスターが主演を務めた。

映画『アウシュヴィッツの生還者』本編映像

 公開された本編映像では、ナチスの親衛隊中尉シュナイダー(ビリー・マグヌッセン)がハリーと出会うシーンが映し出されている。映像は、「おい、仕事しろ!」と銃を手にした看守がハリーとその友人のジャンを激しく蹴り上げる場面から始まる。ジャンが、死体の山の中に知人を見つけて取り乱していたところを、看守に見つかったのだ。二人のすぐ隣には、石ころのように無造作に積み上げられたユダヤ人の死体の山が……。銃で脅され、「立てこの野郎、殺されたいか!」と執拗になぶられる中、ハリーが看守に向かって強烈な一撃を食らわせる。猛反撃するハリーに太刀打ちできない看守。その様子を遠くから見ていたナチスの親衛隊中尉シュナイダーが、警告のため、空に向かって引き金を引く。

 フォスターは役作りの中でアウシュヴィッツの過酷な状況を表すために28kgもの体重の増減に取り組んでおり、「この種の身体改造の限界に挑戦した」と語っている。しかし、決してパフォーマンスのためではないという。「この物語を語る上で本質的なものだと感じたし、そうしないのは無責任だ」と強調、そして身体的な側面だけではなく、ドキュメンタリー映像や写真の数々を繰り返し視聴し、アウシュヴィッツの生還者たちの証言に耳を傾け、より本質的で精神的な側面からも役に取り組んだとコメントしている。

■公開情報
『アウシュヴィッツの生還者』
8月11日(金・祝)より、新宿武蔵野館ほかにて公開
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ベン・フォスター、ヴィッキー・クリープス、ビリー・マグヌッセン、ピーター・サースガード、ダル・ズーゾフスキー、ジョン・レグイザモ、ダニー・デヴィート
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2021/カナダ、ハンガリー、アメリカ/英語、ドイツ語、イディッシュ語/129分/カラー/スコープ/5 5.1ch/原題:THE SURVIVOR/字幕翻訳:大西公子/映倫区分:G
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公式サイト:sv-movie.jp

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