『らんまん』志尊淳のボーイ姿に心をガッチリ掴まれる　“竹様”と“若”の二人三脚

　連続テレビ小説『らんまん』（NHK総合）の第8週となる「シロツメクサ」が放送された。

　念願の東京大学に通うことが許され、大好きな植物の研究に明け暮れるはずだった万太郎（神木隆之介）。だが、研究室の面々は、そう簡単には受け入れてくれなかった。万太郎はよそ者扱いされて孤独を感じてしまう。今週はそんな傷心の万太郎が、再び活気を取り戻すまでの様子が印象的だった。

　きっと顔が見たくなったのだろうか、傷ついた万太郎が真っ先に向かったのは、竹雄（志尊淳）が働く西洋料理店だった。大家のりん（安藤玉恵）と共に店を訪れると、そこには女性客から黄色い声を浴びる竹雄の姿が。白いボーイ服に身を包み、頼もしく給仕をする竹雄に、万太郎からは「シュッとしちゅう！」、りんからは「竹ちゃん、体の半分が脚だね」の声が漏れる。あまりのカッコよさに竹雄を「竹様」と呼ぶ女性客も。普段から万太郎への甲斐甲斐しいお世話の様子が印象的だったが、それが活きるかのような立派な仕事ぶりであった。

　視聴者が楽しみにしていた竹雄の洋装姿に、SNSでは「ボーイ服の竹雄が想像以上に素敵だった」「志尊淳は本当に足が長い」などの声が。竹雄を演じる志尊淳は和装から洋装まで着こなし、作中での客の心同様に視聴者の心もガッチリ掴んだようだ。

　実は志尊は、過去に『Heaven？〜ご苦楽レストラン〜』（TBS系）にてフレンチ料理店のコミドラン（ウエイター見習い）の川合太一を演じていた。この川合は無邪気で憎めない男なのだが、仕事ではミスを連発しリストラの危機にまで遭うことになる。だが一転、『らんまん』の竹雄役では洗練されたボーイ姿を見せてくれた。竹雄の堂々とした仕事ぶりに、安堵したのは筆者だけではないだろう。