韓国最先端のVFX技術が 『奈落のマイホーム』落下シーン本編映像公開
公開中の映画『奈落のマイホーム』の本編映像が公開された。
本作は、2021年に韓国で公開され、初日動員数12万6千人を記録し、その年公開された韓国映画で第2位となったパニックムービー。
ソウル中心で起こった地盤沈下により突如現れた巨大陥没(シンクホール)は、一瞬で巨大マンションを飲み込み、地下500メートルへと落下させる。建物に取り残されているのは、11年の節約生活を経て、ようやくマイホームを手に入れた、しがないサラリーマンやおせっかいな迷惑隣人などの日常では決して相容れない面々。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか。
監督を務めたのは、『ザ・タワー 超高層ビル大火災』『第7鉱区』のキム・ジフン。『テロ、ライブ』『バトル・オーシャン/海上決戦』などを手がけたVFXチームが参加した。絶体絶命の危機から脱出するため、必死にもがくキャラクターを、『毒戦 BELIEVER』のチャ・スンウォン、『鬼手』のキム・ソンギュンらが演じる。
本作で描かれるシンクホールは、世界的災害として昨今多く出現している。表層が何らかの原因で崩壊し、地面にできた凹みや穴のことを指し、都市部では水道管の破損や下水道管の老朽化による崩壊のほか、自然の排水パターンが変化したり、新しい分水路が開発されたりした場合にも発生することがあり、国土交通省が発表した資料によると、韓国では年間平均900件以上、1日あたり2.6件の陥没穴が発生し、その78%がソウル市内で発生しているという。日本では2016年には福岡・博多駅前の道路で30メートル四方が陥没するという事故が実際に起きた。
公開された本編映像は、シンクホールが発生する様子を捉えたワンシーン。地響きとともに地面がどんどんと割れていき、大規模なシンクホールの姿があらわになるマンション。壁にひびが入っていき天井も崩れ落ちていく中、咄嗟に大事な家族写真のジグソーパズルを抱えるドンウォンと、タクシーの中に閉じ込められたキム代理、そして屋上で隣のマンションの住人に助けを求めるマンスの姿が捉えられている。
激しい揺れに耐え兼ねたドンウォンは転倒しジグソーパズルは無残にもバラバラになり、マンスの「119に電話してください!」の声も、マンションもろとも穴の中に消えていく。地面にひびが入る様子や砂埃、電柱が倒れ火花が飛び散る様子、シンクホールがリアルに描かれた韓国最先端のVFX技術が発揮された映像となっている。
■公開情報
『奈落のマイホーム』
全国公開中
監督:キム・ジフン
出演:チャ・スンウォン、キム・ソンギュン、イ・グァンス、キム・ヘジュン
配給:ギャガ
英題:Sinkhole/2021年/韓国/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/114分/字幕翻訳:根本理恵
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