高杉真宙、『舞いあがれ!』刈谷は「演じていてすごく楽しい」 初の朝ドラ出演を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演中の高杉真宙よりコメントが寄せられた。

 高杉が演じるのは、「なにわバードマン」で人力飛行機「スワン号」の設計を担当する刈谷博文。2年連続で設計を担当しており、「なにわの天才」と呼ばれている。

 高杉は本作が朝ドラ初出演。これまでオーディションを受けるも出演は叶わなかったようだが、今回はオファーで出演が決まったという。

「やっときた! やっと出られる!という感じでした。ドキドキして衣装合わせに行き、監督やスタッフの皆さんとお会いして、『楽しく撮影している方たちなんだろうな』という印象を受けましたね。そういう現場で撮影すること、一緒に作品を作れるということが本当に楽しみでした。ヒロインの福原遥さんとご一緒するのは2回目です。以前に映画で共演したときにはガラッと空気を変える弾けたお芝居をされていて『これはすごいな』と思ったので、今回はどんなふうに世界を切り取って撮影されるんだろうというワクワク感の中で参加させていただきました」

 今回演じる刈谷は、「今まであまり演じたことのないような役」と高杉は語る。

「ちょっと神経質そうで、でもちゃんと熱意のある人物で、演じていてすごく楽しいです。ロマンチストな部分もあって、そこがまた『変な人』でいいなと(笑)。仲間を大事にしていて、部員みんなで人力飛行機を作ることに重きを置いています。仲間がケガしないように最善を尽くす、その重荷を背負うのが設計担当者です。もう少しうまく話せたら、いい先輩だと思うんですけどね(笑)。僕の出身が福岡ということで、制作統括の方が刈谷を博多ことばで話す役にしてくれました。博多ことばでしっかり演じるのは初めてです。最初は若干違和感があったけれど、慣れるとやりやすいですね。割と自由にやっています。特に印象的だったシーンは、岩倉と病院で話すところ。刈谷の『人力飛行機を飛ばしたい』という人一倍強い思いが、垣間見られると思います。この部活、男女ともに飛行機のことしか考えていません(笑)。岩倉のおかげで自分が変われたという感謝の気持ちはかなりあると思いますね。ロケで実際に人力飛行機を飛ばしたことも思い出です。飛ぶには風速など、多くの条件をクリアしなくてはいけません。1時間ぐらい風を待つこともよくありました。でも、炎天下で福原さんがコックピットに入り、集中を切らさずに長時間じっと風待ちをされているのを見て、やっぱりそれが撮影であり、そうやってひとつひとつ積み上げていくからいい作品が生まれていくんだなと思いました。ロケは午前2時集合で夜食から始まっていたのですが、そういう撮影は久々で、やっぱりいいな、楽しいなと思いましたね。暑いなか、仲間が走っているなかで刈谷が自転車に乗っているシーンは、本当に気まずかったです(笑)。カットがかかったら、自転車を降りて歩いてみたりしました」

 また、なにわバードマンとの撮影については、「色々な年代の役者が集まっていますが、本当に仲良くワイワイと部活のような雰囲気です」と語り、「ヒロインの福原遥さんは僕より年齢が少し下ですが、そう感じさせない堂々たる座長感。大阪ことばでセリフ量も多くていろんなお稽古があり、ヒロインが一番大変だとは思いますが、それを感じさせない明るさで周りへの気遣いができる方です。もちろん、演技でも周りをよく見ているからこそ、こうしようってやり取りできると思うので本当にすごいなと思います」と福原を絶賛する。

 最後に視聴者に向けて、「自分の25、26歳の夏に『舞いあがれ!』の撮影があり、本当に熱い、すてきな青春を送らせていただいたなと感じています。自分の出演しているなにわバードマンのパートが岩倉にとって『あそこに戻りたいな』と思えるようなシーンになっていればいいなと思いますし、岩倉のこれからの人生を僕自身も視聴者の1人として楽しめたらいいなと思っています」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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