『舞いあがれ!』由良は同じ空を目指す盟友 舞の心を変えた琵琶湖への来訪
スワン号の記録飛行まで1カ月。『舞いあがれ!』(NHK総合)第24話では、懸命の努力にもかかわらず舞(福原遥)は目標体重に届かず、わずかながら増量する結果に。運動すると筋肉が付いて減量分が相殺される悩みに直面していた。
もし体重がクリアできても、190ワットで29分が精いっぱいの舞が同じ強度で50分間漕ぎ続けることは難しく、思案した刈谷(高杉真宙)は設計変更を提案する。180ワットに減らし、代わりに漕ぐ時間を10分増やして60分にするのだ。部員たちは作り直しの作業に取りかかる。
朝食はプロテインをシェイカーで飲んで終わり。舞の取り組みには驚かされる。一度決めると一心不乱に努力する舞の姿勢は、五島で育まれたものだろう。めぐみ(永作博美)の手を離れ、祥子(高畑淳子)の元で自分のことは自分でやるという思いが芽生え、その気持ちが現在まで続いている。その反面、わき目も振らず目標にまい進する舞が、根を詰めすぎていないか心配になってしまう。そんな舞に手を差し伸べたのが由良(吉谷彩子)だ。松葉杖の由良は舞の言葉に耳を傾ける。「思ったように行きへんくて。やれること全部やってるつもりなんですけど」。それを聞いた由良は、舞に琵琶湖へ行こうと誘った。
人力飛行機の距離を競うイカロスコンテストの会場であり、記録飛行の舞台となる琵琶湖。舞はトレーニングも兼ねてロードバイクで向かう。車で先行する由良は、舞のペースを見て鶴田(足立英)にスピードを落とすように頼み、舞には発破をかける。一見するとサバサバした勝ち気な由良が、細やかな気配りのできる人物であることが伝わってきた。