『テッパチ!』町田啓太と白石麻衣のキスの衝撃 最終話が証明した仲間との絆の大切さ
2022年夏クールの水10ドラマ『テッパチ!』が最終回を迎えた。防衛省全面協力のもと、陸上自衛隊員の活躍にフィーチャーした本作。最終回は第2部が始まって以来、視聴者の心にひっかかっていたモヤモヤを払拭するようなシーンが多く見られた。
まず、前回の放送で視聴者に衝撃を与えた、馬場良成(佐野勇斗)の退職。自分の仕事の振る舞いに自信を持てなくなった馬場が、お見合い番組をきっかけに出会った女性に良心を弄ばれたことで自殺未遂。事の重大さに責任を感じ、退職届を速達で提出する描写はリアルかつなかなかの衝撃だった。
今話ではそんな馬場の退職届を、桜間冬美(白石麻衣)が受理せずにいると八女中隊長(北村一輝)に告白するところからスタート。八女はその状況を知って、彼の退職を気に病んでいるバディの国生宙(町田啓太)に「できることは何もない。信じてやることはできる」「まずは、お前自信がしっかりしろ」と背中を押したのだ。
その言葉を受けた国生は、視聴者にとってもう1つの引っかかり、国生のミスで骨折してしまった芝山勝也(水沢林太郎)の元へ。これまでも芝山のもとへと定期的に訪問した国生だが、きちんと話を聞いてもらえたことは一度もない。視聴者が「国生がここまでする必要があるのだろうか?」と思ってしまったのは、芝山が聞く耳を持たず国生に厳しい言葉ばかりを投げかけていたからというのもあるのではないかと感じていた。ただ、最終話では風間速人(工藤阿須加)のおかげもあり、芝山と国生が改まって会話をする。しかし、国生による少々無神経とも思える前向き発言を受けて芝山は「人に偉そうにいう前にさ、まずあんたが死ぬ気でやってるとこ見せてみろよ」と啖呵を切り、解決には至らなかった。
この日、馬場の留守電にメッセージを残していた国生。その内容は「やっと芝山くんに話を聞いてもらえたよ」「死ぬ気でやってみる、絶対逃げない」「お前が自衛隊のことを全部忘れちまっても、もう2度と俺の顔を見たくねーって思っても、俺はお前を待っている。お前からも逃げねぇぞ」と宣言したものだった。この言葉に心を打たれた馬場は、国生らが捜索活動を継続する土砂災害現場に赴き、救助活動へと加勢。自衛隊員として復帰。その後、もう一度音楽隊を目指すことを宣言した。