ヴェネチア映画祭2冠『イニシェリン島の精霊』 東京国際映画祭での上映&公開日が決定

 マーティン・マクドナー監督最新作『イニシェリン島の精霊』の公開日が2023年1月27日に決定し、第35回東京国際映画祭で上映されることも発表された。

 本作は、第74回ヴェネチア国際映画祭で脚本賞、続く2017年度トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞、さらに主演のフランシス・マクドーマンドに2度目のアカデミー賞主演女優賞をもたらした『スリー・ビルボード』のマクドナー監督最新作。

 舞台は、本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島・イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男パードリックは長年友情を育んできたはずだった友人コルムに突然の絶縁を告げられる。急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由はわからない。賢明な妹シボーンや風変わりな隣人ドミニクの力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つ。その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた……。

 イタリア現地時間9月10日に授賞式が開催された第79回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映された本作は、主演を務めたコリン・ファレルがヴォルピ杯男優賞を受賞、また脚本賞(マーティン・マクドナー)にも輝き、2冠を達成した。

 ファレルが演じたのは、親友からの突然の絶縁に悩む主人公のパードリック。マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続き、3度目のコラボレーションとなる。そのほか、『ヒットマンズ・レクイエム』でもファレルと共演したブレンダン・グリーソン、『聖なる鹿殺し』『エターナルズ』のバリー・コーガン、そして『スリー・ビルボード』に引き続きケリー・コンドンが出演する。

 日本公開日が2023年1月27日に決定した本作。10月24日から11月2日にかけて日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリア地区で開催される第35回東京国際映画祭では、ガラ・セレクション部門で上映される。

■公開情報
『イニシェリン島の精霊』
2023年1月27日(金)公開
監督・脚本:マーティン・マクドナー
出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2022年/イギリス・アメリカ・アイルランド/原題:The Banshees of Inisherin
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