第10話ではこれまで明かされてこなかったレグとファプタの過去が描かれた。これまでもレグとファプタが過去に何らかの関係があったことは示唆されていたが、改めて2人が過去に一緒に旅をするという約束をしていたことが明らかになった。

　ファプタにとって母を救うことは自らの宿命であることは間違いないが、その先にあるレグとの冒険は何よりも待ち望んでいたことだったはずだ。ようやくレグと再会を果たしても、過去を全て忘れてしまっていることを知ったファプタの気持ちを慮るとやり切れない。新たな価値を拾い宿して欲しいというのが現在のレグの願いだろうが、ファプタの暴走は止まりそうもない。唯一レグが過去を思い出すことで、ファプタの行為を止めることができる可能性もあったが、ラストシーンを観る限りそれも難しそうだ。

　今回はほとんど登場シーンがなかったが、この状況を前にリコが何を望んでいるのかも、今後の注目ポイントとなりそうだ。ワズキャンはリコの思いを使って住人を救うことを目論んでいたが、果たしてリコはどのような決断をするのだろうか。激動の物語は佳境を迎えているが、リコたちの選択がどのような未来を描いていくのか見守っていきたい。

■放送情報
『メイドインアビス 烈日の黄金郷』
AT-X：毎週水曜22:30〜
（リピート放送：毎週金曜10:30〜／毎週火曜16:30〜）
TOKYO MX：毎週水曜25:05〜
BS11：毎週水曜25:00〜
サンテレビ：毎週水曜25:05〜
KBS京都：毎週水曜25:05〜
テレビ愛知：毎週木曜26:35〜
サガテレビ：毎週日曜25:25〜
Amazon Prime Video：毎週水曜25:00〜
監督：小島正幸
副監督：垪和等
出演：富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、原奈津子、久野美咲、寺崎裕香、平田広明、斎賀みつき、後藤ヒロキ、市ノ瀬加那、斉藤貴美子、竹内良太、水瀬いのり、森川智之
シリーズ構成・脚本：倉田英之
キャラクターデザイン：黄瀬和哉（Production I.G）、黒田結花
デザインリーダー：高倉武史
プロップデザイン：沙倉拓実
美術監督：増山修、関口輝（インスパイアード）
色彩設計：山下宮緒
撮影監督：江間常高（T2 studio）
編集：黒澤雅之
音響監督：山田陽
音響効果：野口透
音楽：Kevin Penkin
音楽プロデューサー：飯島弘光
音楽制作：IRMA LA DOUCE
音楽制作協力：KADOKAWA
アニメーション制作：キネマシトラス
©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会
公式サイト：http://miabyss.com/
公式Twitter：@miabyss_anime