宮本茉由×安藤政信のビジュアルも 太宰治原作『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』11月4日公開

 宮本茉由主演映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の公開日が11月4日に決定し、あわせてメインビジュアルが公開された。

 1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなった太宰治の小説『斜陽』執筆から75周年を記念して映画化される本作。故・増村保造監督の助監督であった近藤明男が監督を務め、増村と脚本家の白坂依志夫が遺した『斜陽』の草稿脚本を元に脚本を仕上げた。

 敗戦後の昭和20年、没落貴族となった上、父を失ったかず子とその母、都貴子は生活のために本郷西片町の実家を売って西伊豆で暮らしていた。そんな折、戦地で行方不明となっていた弟の直治が帰還するとの知らせが入ると、母は「歳の離れた資産家に嫁いだらどうか」とかず子に話す。激怒したかず子は「鳩のごとく素直に、蛇のごとく慧かれ」というイエスの言葉とともに6年前の出来事を思い出す。まだ学生だった直治が師匠と仰ぐ中年作家、上原二郎との出会いである。それは一夜の恋心の目覚めであった。

 古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きる道ならぬ恋につき進んでいく27歳のかず子を、本作が映画デビューにして初主演となる宮本が演じる。そして、最後の貴婦人の誇りを持ちながら結核で死んでいく母を水野真紀、貴族の血に抗いながら麻薬と酒に逃げ破滅していく直治を奥野壮、太宰自身を投影した無頼な生活を続ける売れっ子作家・上原を安藤政信がそれぞれ演じる。

 公開されたメインビジュアルには、宮本と安藤の姿が写し出されている。上原の手前にはウイスキーグラスがあり、元貴族の品の良さが伺える真っ青な着物を纏ったかず子は、上原に身を寄せている。

■公開情報
『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
10月28日(金)TOHOシネマズ 甲府先行
11月4日(金)TOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開
出演:宮本茉由、安藤政信、水野真紀、奥野壮、田中健、細川直美、白須慶子、三上寛、柏原収史、萬田久子、柄本明、尾崎右宗、菅田俊、岡部尚、中谷太郎、緒方美穂、三木秀甫、岡元あつこ、栗原沙也加、今泉朋子、白石恭子、薗田正美、光藤えり、山村友乃、野崎小三郎、ジョナゴールド、春風亭昇太
原作:太宰治
監督:近藤明男
脚本:白坂依志夫、増村保造、近藤明男
主題歌:小椋佳「ラピスラズリの涙」(作詞・作曲・歌)
配給:彩プロ
©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会 
公式サイト:kashin-movie.com

関連記事