『ちむどんどん』房子の言葉は暢子に届かないのか “反対”する人に耳を傾ける重要性

 そんな優子の娘とは思えないくらいの頑固さで、自分の課題と向き合うのが長女の良子(川口春奈)。彼女は地元・やんばるの食材をふんだんに使った学校給食で、子どもたちの野菜嫌い克服を目指す。しかし、これまでの仕入先との付き合いもあり、仮に色んな場所から食材を納品したらその分手間もかかる。安室のおばぁ(あめくみちこ)をはじめ、ベテラン調理員の反感ももっともだ。

 それでも「子どもたちにやんばるのいいところを知ってほしい」と一歩も意見を譲らない良子は、教師の仕事もあるのに仕入先の選定から全て1人で担うことをおばぁたちに宣言する。どうか彼女にも、優子が暢子に送ったアドバイスが届きますように。

 やっぱり一番優子の性格を引き継いでいるのは、三女の歌子(上白石萌歌)かもしれない。まだ智(前田公輝)への思いは燻っているが、「今はとにかく仕事が一番」という彼の気持ちを尊重して寄り添っている。だが、2人の関係は一緒に倒れ込むという小さなハプニングにより不器用にも動き出した。歌子の長年の片思いも実を結ぶ(?)かもしれない。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45、(再放送)11:00 ~11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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