戸田恵梨香が永野芽郁の首を絞める姿も 『母性』場面写真&原作・湊かなえのコメント到着

 11月23日に全国ロードショーされる戸田恵梨香と永野芽郁の共演作『母性』の場面写真が公開された。

 本作は、累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録した『告白』(双葉社)の著者・湊かなえが、「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」と語った『母性』(新潮文庫刊)を映画化するもの。『ストロボ・エッジ』『ノイズ』の廣木隆一が監督を務める。

 母性を持てず、娘を愛せない母親・ルミ子を戸田が演じ、母性を求め、母に愛されたい娘・清佳役を永野が担当。戸田と永野は、ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(2021年/日本テレビ系)で先輩・後輩役として共演しているが、本作では初の母娘役に挑んだ。さらに、ルミ子の実母“お上品なママ”役で大地真央、ルミ子の夫の母“口が悪すぎる義母”役で高畑淳子、ルミ子の夫“無関心父”役で三浦誠己、ルミ子の親友“わけ知り顔女”役で中村ゆり、ルミ子の義妹“依存しすぎ娘”役で山下リオが出演する。

 公開されたのは、母と娘の真逆の証言に終始惑わされることを予想させる場面写真。あるシーンでは、母の「娘を強く抱きしめた」と証言に対し、「母に首を絞められた」と証言をする娘が描かれている。母と娘の不穏な関係性が、事件にまつわる2人の視点の違いと描かれるところが本作の大きな見どころのひとつである。“母性”を巡る“1つの事件”と“2人の食い違う証言”から浮かび上がる衝撃の全貌とは。

 あわせて、原作者・湊のコメントが公開。湊は「完成度の高さに喜びしかありません。戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです。大地さん、高畑さんはじめ、女優の方々おひとりずつの演技がすばらしく、またそれらが化学反応を起こすかのように、作品全体に深みや広がりを与えている。エンターテインメント作品のおもしろさと、芸術作品の感動が融合した作品になっていると思います」とコメントを寄せている。

 なお、公開に先駆け、8月11日より全国の劇場・オンラインでムビチケ前売券が発売開始となる。

湊かなえ(原作者)コメント

『母性』の映画化を許諾した決め手について

娘(母親から愛される立場)であり続けたいまま子どもを産んだ母親と、その母親から愛されたい娘。その二人の物語であることをきちんと汲み取った内容の脚本だったので、ぜひお願いしたいと思いました。女性は子どもを産めば必ずしも母性が芽生えるわけではない、といったことなど、「母性」について年齢や性別を問わず多くの方が考えてくださる作品になってほしいと思いました。

完成した映画を観て

俳優の方々の演技がすばらしい。背景が美しい。母と娘の思い違いの場面が、観客に自然に伝わる構成になっている。音楽もよい。と、完成度の高さに喜びしかありません。戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです。大地さん、高畑さんはじめ、女優の方々おひとりずつの演技がすばらしく、またそれらが化学反応を起こすかのように、作品全体に深みや広がりを与えている。エンターテインメント作品のおもしろさと、芸術作品の感動が融合した作品になっていると思います。自分の中にこんな感情があったのかと気づくように、心の奥底にある感情が素手でえぐりだされるような作品を、どうか体感してみてください。見ないと、損、損。

■公開情報
『母性』
11月23日(水)全国ロードショー
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央
原作:湊かなえ『母性』(新潮文庫刊)
監督:廣木隆一
脚本:堀泉杏
音楽:コトリンゴ
エグゼクティブプロデューサー:関口大輔
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作:映画「母性」製作委員会
(c)2022 映画「母性」製作委員会
公式サイト:bosei-movie.jp

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