『オールドルーキー』（TBS系）第5話が7月31日に放送された。現役復帰への未練を断ち切り、ビクトリー社員としてスポーツマネジメントに専念することになった新町（綾野剛）。心境の変化がたたずまいに現れ、妻の果奈子（榮倉奈々）に「らしくなってきた」と声をかけられる。第5話では、フェンシング選手である三咲麻有（當真あみ）との契約を通じて、マネジメント契約の持つ意味を問いかけた。

　城（中川大志）が発掘した三咲は、無名ながら実力とルックスを兼ね備えた将来のスター候補。三咲にとって、マネジメント契約の目的は活動費を得ることと、マイナーなフェンシングを普及させることだった。城たちは知名度向上のためにテレビのスポーツバラエティへの出演やグラビア撮影を提案。機内誌に掲載された三咲の競技写真を見た大手の化粧品会社がイメージキャラクターを打診するが、セリフや演技が必要と知った三咲は難色を示し、ビクトリーとのマネジメント契約も破談になってしまう。

　表舞台に立つアスリートを裏方はどのように支えるべきか。競技に集中したいアスリートと、スポンサーを獲得したいマネジメント側の意向は時として衝突する。アスリートは競技で結果を出すことが本業なので、三咲の言い分はもっともな部分もある。一方で、「マネジメントされるということがどういうことなのか、ちゃんと本人に理解させなければだめ」と話す社長の高柳（反町隆史）は、スポンサーの意向に沿うことを「一人の社会人として守らなければいけないルール」と三咲に説明する。事業者と顧客からなる契約では当然のことで、提示された条件を飲まなければマネジメントは成立しない。

　力関係が背景にある従来のマネジメントに対して別の道はあるのか。アスリートに寄り添う新町の意見を「きれいごと」、「社会人としては何もわかってませんよ」という城に、新町は「お前はどうしたいんだ」と投げかける。そして、一度白紙になったCM起用をもう一度復活させるため、新町は三咲とフェンシング対決をすることになった。